「本当に優しい。ありがとう」“ルーキー”岡本和真のために動いた 主砲ゲレーロJr.の記念球回収に集まる称賛「完璧な振る舞いだ」

ゲレーロJr.からも信頼を得ている岡本(C)Getty Images
存在感を示すデビュー戦となった。
現地時間3月27日に本拠地で行われたアスレチックス戦で、ブルージェイズの岡本和真が「7番・三塁」で先発出場。3打席目に泳がされながらも左前打を放ち、メジャー初安打をマーク。結局、3打数2安打(1四球)の活躍で、チームの3-2でのサヨナラ勝ちに貢献した。
【動画】泳がされながらも外野へ 岡本和真のメジャー初安打をチェック
綺麗な快打というわけではなかったが、巧みな打力が光った。1点リードの7回1死で打席に入った岡本は、対峙したスコット・バーローにわずか2球で追い込まるも、仕留めに来た外角低めのスイーパーに反応。体勢を崩されながらも、「何とか食らいついて『まず一本』」(試合後のNHKインタビューより)と、左手一本でバットの先端付近でボールを捉え、左前に運んだ。
場内からスタンディングオベーションで万雷の拍手も受けた。そんな岡本のメジャー初安打後には、チーム内の雰囲気の良さを感じさせる一幕もあった。
岡本の初安打が生まれた瞬間、ブルージェイズナインが沸き立つ中、主砲のブラディミール・ゲレーロJr.がベンチから出て、敵チームにボールを要求。そのまま気づかれずに行方知れずになっていてもおかしくない場面だったが、日本人ルーキーのために“記念球”を回収し、MLBスタッフのもとへ駆け寄る。そして、ルンルンしながら自ら運んでいき、認定シールを受け取っていた。
Xでも「完璧な振る舞いだ」「ルーキーを迎え入れようとしている」「これが真のリーダーのすること」「ホントに優しいというか、ありがとう」「本当に温かいやつだ」と日米ファンから称賛を集めたゲレーロJr.の行動は、岡本も「(ボールを受け取れて)嬉しかった」と振り返り、敬意を示したほどだった。
当然ながら、得点機を生んだ岡本の活躍そのものも地元メディアでは、しっかりとクローズアップされている。カナダの日刊紙『The Toronto Star』は「メジャー初戦で決勝点も挙げた。悪くない夜だった」と伝えている。
ここからケミストリーが深まれば、さらなる活躍も期待できる。岡本のMLBキャリアは、始まったばかりだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
