「僕が10点取っていたら絶対に使われている」ボルシアMGで町野修斗が直面するシビアな現実。スタメン奪取へ「続けてやっていくしかない」【現地発】
その後、U-23を率いていたホイゲン・ポランスキ監督がチームを引き継いだものの、終盤戦の現在も降格争いから脱することができていない。3月21日のケルン戦も、勝ち切れないシーズンを象徴するかのような厳しい展開を強いられたのだ。
それでもボルシアMGは攻撃姿勢を鮮明にし、フィリップ・ザンダーが得点。2−2に追いついた。そして60分にはカストロップの豪快ミドル弾が飛び出し、3−2とリード。このまま試合を終えられれば理想的だった。
けれども、84分に同点弾を献上。そのまま3−3でタイムアップの瞬間を迎えることになった。ケルンと勝点1を分け合う形になり、チーム全体が重苦しいムードに包まれたのだ。
ベンチスタートだった町野が指揮官に呼ばれたのは、3−3になった直後の88分。その少し前に相手に退場者が出ていて、数的優位の状況下でのプレーとなった。
「僕は得点が必要な時に使われるんで、3−3になった時間が遅かった分、出るのも遅くなったと思います」と本人は難しさを覚えながらも、ピッチ上では勝利への貪欲さを強く押し出していた。
まずロングスローで見せ場を作ると、アディショナルタイムにはハイボールを競り勝ち、ハリス・タバコビッチの決定機につながりそうなチャンスを演出した。が、結果的には自身のシュートはゼロで、チームも勝てず。消化不良感が色濃く残ったに違いない。
「勝点3が欲しかったですし、僕自身、メングラ(の選手)としてこのスタジアムでの試合は初めてだったので、もう少し出たかったのが本音。出たらやれるというイメージを持っていたので、本当に悔しかったです」と偽らざる思いを口にした。
ケルン戦の起用を見ても分かる通り、最近の町野はタバコビッチの控えに甘んじている。もちろん2シャドーの位置でもプレーできるが、そこにもスピードと打開力のあるフランク・オノラというライバルがいる。彼らを越えない限り、背番号18がスタメンを掴むのは難しい。それが現状なのである。
「僕は3枚(3トップ)の時は、どこでもできるというイメージを持っているんですけど、今は監督からは1トップのところで考えられているのかなと。最近はゲームを変えるであったり、締めにいく役割の方が多いので、もどかしいところもありますけど、頑張ってやっています。
監督が求めている1トップは、タバコビッチみたいなガシっとしたタイプ。僕もそういうところをもうちょっと見せないといけない。起点になるところは示せているとは思いますし、続けてやっていくしかないですね」と、本人は短時間出場が続く現状をしっかりと受け止め、地道に前進していく構えだ。
2023年夏から2シーズン過ごしたキール時代は、マルセル・ラップ監督から全幅の信頼を寄せられ、どんな状況でも確実に起用された町野。ブンデス2部だった23-24シーズンは31試合出場で5ゴール、1部に昇格した24-25シーズンは32試合出場で11ゴールと、その数字は指揮官の積極起用によるところも大きかった。
しかしながら、ボルシアMGではそういう立ち位置を掴めていない。シーズン序盤の監督交代が1つのターニングポイントになったのは事実だが、このチームに来てから彼自身の良さをうまく出せていないのも確かだろう。
