76歳・節約家が「やめたこと」4つ。財布は使わず、スーパー通いもしない:2025年10月トップ10
ESSEonlineで2025年10月に公開された記事のなかから、ランキングTOP10入りした記事のひとつを紹介します。
画廊と美術館での学芸員経験をもち、現在は美術エッセイストとして活躍中の小笠原洋子さん(76歳)。高齢者向けの3DK団地でひとり暮らしをしながら、月4万円の年金で生活しています。今回は、小笠原さんが「やめたら節約になった」と感じている4つのことについて語ります。
※ 記事の初出は2025年10月。年齢を含め内容は執筆時の状況です。

財布は使わず、2種類のポーチで代用

私は財布をもっていません。これまでは母の遺品の財布がまだ新しかったので、それを使ってきました。近年さすがにぼろぼろになったので、購入しようと探しにいきましたが、革製の財布は、私にとってはとても高価。あとずさりして帰りました。
帰途、お金をどう持ち歩けばいいものか考えました。思いついたのがポーチ。化粧品など小物を入れる袋には、大きさや形や素材の違いなど、多種のタイプがあるだけに、探すのが楽しくなりました。選んだのは、手織り風の布製で膨らみのないタイプでした。しかし布は劣化しやすいので、お出かけ用にまわし、普段使いはこれまで旅行などに持ち歩いた、中身が見えるメッシュタイプ。意外に頑丈で便利です。
食器は収納スペースを固定し、必要以上に増やさない

次に私が買うのをやめたものは食器です。なるべくシンプルな生活空間で暮らしたかった私は、あまり使わないのにあちこちに収めていた食器を、まとめて知人に譲りました。そうしたことで、所有すべき食器数が限定され、それ以上は増やさないためにも1か所のミニマムスペースに収納することに。
その後は、たくさんあれば食事が楽しくなる食器であっても、節約志向を優先して買うこともなくなり、割れても買いたすこともしなくなりました。あるがまま。それが私の理想だったからです。
修行僧のように5つほどの食器をメインに、大事に食を営む私の暮らしには、わずかな食器が似合っているように思っています。
新しい装飾品を買うより、リメイクを楽しむ

装飾品など身を飾るものも、60歳ころから買っていません。装飾品への魅惑は限りがないものです。次々と欲しくなる。小さいものだけに邪魔にならず、高価でもつい買ってしまう。それどころかブランド品と同様、価格がひとつの価値になっているからです。
しかし節約生活に装飾品はご法度。人を魅せるためにあるアクセサリーに、自分から魅せられないために、売り場には足をとめず、今もっているものを思い浮かべるようにしました。古いものを、いかに今風に身につけられるか工夫し、自分なりの装飾法を考案する楽しみに替えました。

装飾品は、高価さやトレンド品だけに価値があるのではなく、たとえば私の場合、使えなくなった傘の柄についていた輪をピンキーリングにするような、オリジナリティーを楽しんでもいいように思います。
毎日のスーパー通いをやめてムダ買い防止
最後に私は毎日のスーパー通いをやめて、宅配にしました。ケガをして外出しにくくなるまでは、ラクであっても宅配はつい注文しすぎて家計の負担になると思い、もう少し高齢になってからと先延ばしにしていました。年をとっても引きこもらないための、日々の運動は大事であり、とくにスポーツをしない私にとって、買い物は散歩を兼ねた貴重な外出だったからです。
しかしひとり暮らしの私のケガは、生活に予想外の変化をもたらし、食料調達も宅配を依頼するしかなかったのです。そこで家計に響かない宅配購入法がないかと考え、これまで「一日1000円」と決めていた出費額を上回らないよう、一週間分の宅配7000円限定。いいえ「5000円」と決めました。つい買いすぎることをけん制した、涙ぐましい節約かもしれませんね。

