今週のテーマは「3回目のデート以降、女から連絡が来なくなった理由は?」という質問。さて、その答えとは?

▶【Q】はこちら:3回目のデートで、彼が30歳女に感じた違和感。本気だったのに、年収1,000万男が彼女に告白できなかったワケ




マッチングアプリで出会った洋平と、3度目のデートを終えた後。私は夜になるとまだ寒い東京の夜空を見上げながら、思わずため息をついた。

「私が悪いのかな…」

今はまだ30歳だけど、9月の誕生日で31歳になる私。

秘書という職業柄、これから先の人生は安定しているかもしれない。でも誰かと一緒に人生を過ごしたい、そう思っていた矢先に出会った洋平。

外資系のIT企業で働いており、塩顔でさっぱりした顔立ちは私のタイプでもあった。

ただ3回デートをして、私は悟ってしまった。

大人の恋愛が進むキッカケを掴むのは、とても難しいことに…。


A1:初デートで、ちゃんと次回の誘いもしてくれたから。


洋平と出会ったのは、マッチングアプリだった。

何度かやり取りをして、すぐに会うことになった私たち。しかも洋平とは、初回からディナーへ行くことになった。

軽くお茶などではなく、夜の約束をしてきてくれた時点で、「まだ実際に会ってはいないけど…私のこと、結構気に入ってくれているのかな?」と少し嬉しくなる。

はやる思いを抑えながら、洋平が予約してくれていた目黒にある『レストラン ユニック』へと向かう。そこには、プロフィール通りの爽やかな男性がいた。




「初めまして」
「初めまして。洋平です」

洋平は思っていたよりも身長が高く、さらに私のタイプだった。

「秘書の仕事って、大変じゃないんですか?」
「以前の会社は少し大変だったのですが、今はとても良い環境で。洋平さんは、IT系のお仕事でしたよね?」
「そうです。オフィスは目黒なのですが…」

堅実そうな感じもするし、この初顔合わせ、私的にはとても良い感じに進んでいると思っていた。

そもそも、お互いアプリを使っている時点でゴールは同じ。

なんとなくそのあたりを探ろうと思っていると、洋平のほうから話を振ってきてくれた。

「アプリは、結構使っているんですか?」
「私ですか?全然ですよ。実は洋平さんが、初めて会う人です」

本当は、洋平で二人目だ。でも別に言う必要はないと思ったので、とりあえず洋平が「初めて会う人」にしておいた。

ナチュールワインからしっかりとしたワインまで揃うラインナップに心躍らせながら、私は中でも店員さんおすすめの、ジビエ料理に合うような赤ワインをグラスで一杯頂いてみる。




「え、そうなんですか?美穂さんモテそうなのに…“いいね”もたくさん来ていますよね?」

洋平の言葉に少し頬が熱くなったのは、きっと赤ワインのせいに違いない。

でもサラッと褒めてくれるあたり、若干女性慣れしていそうな気もする。しかし洋平は、ここでも意外に真面目だった。

「まぁそれなりに…。でも洋平さんもですよね?」
「正直に言うと、美穂さんで会うのは三人目です」
「なるほど」

本当かどうかはわからないけれど、洋平はきっと良い人に違いないと思った。しかも話していくうちに、家も意外に近いことが判明する。

「美穂さんって、お住まいどちらでした?」
「私は恵比寿です。洋平さんは?」
「僕は目黒なので、近いですね」

するとここで、洋平は“初デートの正解”をきちんと放り込んできてくれた。

「よければ…またご飯行きませんか?恵比寿で、行ってみたいお店があって」
「ぜひぜひ。行きたいです!」

初デートで、ちゃんと次のデートも誘ってくれるかどうかは非常に大事だ。

純粋に嬉しいし、「次がある」ということで、「この先に進んでも大丈夫」という安心感も生まれる。

無駄な時間を過ごしている暇はない。もし少しでも「いいな」と思ったら、次回のデートの誘いは必須だと思う。

そして洋平は、解散後すぐにLINEをくれ、本当にちゃんと誘ってきてくれた。

― これはうまく進むかも…?

そう思った。


A2:アプリなのに進まないのは意味不明。早めに結論が欲しかった。


そして2度目のデートは、前回よりもお互いリラックスしており、距離も近くなる。

「美穂さん、敬語やめませんか?」
「そうですね…じゃあなしで」

もちろん、すぐに敬語を外して話せるようになるわけではない。でも徐々に慣れていくうちに、さらに話しやすくなった私たち。前回ではまだ話せていなかったような、プライベートな質問をお互いに投げかける。

「じゃあ美穂ちゃんは、9時5時勤務ってこと?いいなぁ」
「でも社長が出張の時とか、多少動きますけど…洋平さんは?」
「基本的に土日は休みだけど、忙しい時は残業とかもあるよ。美穂ちゃん、休みの日は何をしているの?」
「私は一日は家事をして、他は友達と遊びに行ったり…。洋平さんは?」
「僕はゴルフによく行くかな。美穂ちゃんは?ゴルフする?」

そんな会話が少し途切れた時。洋平は、2度目のデートでもちゃんと“正解”な質問をしてきてくれた。

「あのさ…美穂ちゃんって、今彼氏とかいるの?」




「まさか、いないですよ。いたらアプリとか使っていないですし。洋平さんは?」

恋人がいればアプリは使わない、そこはお互い一緒だと思う。

「もちろんいないよ。最近結婚願望が強くて、ちゃんと真剣に向き合える人を探しているところ」
「結婚願望、あるんですね」

その確認ができて、私はさらに洋平に興味を持った。

結婚願望のない男性と付き合っている暇はないし、アプリで出会ってお互いに結婚願望がある…ということは、お互いに目指しているゴールは一緒だ。そうなれば、話は早い。

しかも今回も、ちゃんと次のデートの約束をしてからの解散となった。

「今月末とか、忙しい?またご飯行かない?」
「もちろん!」

しかし、3度目のデートで私は「ん?」と思うことになる。




3度目のデートは、恵比寿のイタリアンへ行くことになった。

「何を着ようかな…」

デート前に自宅の全身鏡の前で、何度も着替える。今日で3度目のデートだし、そろそろ“動く”時だろう。一応何かあった時のために下着もちゃんとしたものを身につけ、服装もそれなりに気合を入れたもので向かった。

しかしここで、私は完全に肩透かしを食うことになる。

食事が始まっても、洋平はいつも通り。もちろん、食事中だから仕方ないかもしれない。でも、店を出ても洋平は何も言ってこない。

「もう1軒いく…?」
「うん、行こうよ」

― え?もしかして、1軒目で解散って感じだった?

3度目のデートに期待をしていたのは私だけだったのだろうか。

3回会っても進展がない、ということは二つの意味があると思う。お互いにまだ様子見か、それかこの先の発展がないか…。

このあと私は、洋平の場合は後者だったと悟ることになる。

結局2軒目で、私の彼氏の有無を聞いてきた洋平。

「美穂ちゃんって、今彼氏いないんだよね?」

― …あれ?前回、この話したよね?覚えていないのは、私に興味がないから?

でもお酒も入っていたし、会話なんて忘れることもある。ただ一番肝心な、彼氏の有無を覚えていないことなんてあるのだろうか。

「うん、いないよ」
「そっか」

しかも、「いない」と答えているのに、それ以上何も聞かないし積極的に動かない洋平。

― この3回のデート、洋平はどういうテンションでしているのだろう…。

もしかしたら、彼は今は恋愛モードではないのかもしれない。

大人になると、勝てない勝負はしたくなくなってしまう。傷つくのが怖いし、足がすくむ。昔みたいに、無邪気に「大好き」とかも言えなくなっていく。

だからこそ、ここでグイッと来てくれる男性に女子はなびきやすい。

― うーん…。この先、洋平とは進まなさそうだな。

そう悟り、私は早めに他の人を探すことにした。

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完璧ないい女を演じられていたはずなのに…