セフォラの躍進、 LVMH の成長をけん引するビューティーリテーラー

記事のポイント
セフォラはLVMH内で際立ち、収益・利益ともに2桁成長を達成した。
セフォーリアの成功や新規出店で、グローバルな影響力を強化している。
高級市場の低迷の中、セフォラがLVMHの成長を支える主要ブランドとなっている。
セフォラはLVMH内で際立ち、収益・利益ともに2桁成長を達成した。
セフォーリアの成功や新規出店で、グローバルな影響力を強化している。
高級市場の低迷の中、セフォラがLVMHの成長を支える主要ブランドとなっている。
化粧品セレクトショップのセフォラ(Sephora)は、LVMHのポートフォリオのなかで引き続き際立つ存在であり、1月下旬に行われたLVMHの2024年通期の決算発表で収益と利益の2桁成長を達成したことが明らかになった。その好調な業績は、景気低迷時に消費者が化粧品などの手頃な贅沢に目を向ける「リップスティック効果」のあかしとなっている。
セフォラは小売の拡大に加えて、体験型マーケティングを強化している。その旗艦イベントであるセフォーリア(Sephoria)シリーズは大成功をおさめ、2024年のアトランタでのイベントは6500人の参加者を集めた。一方、ドバイでのデビューイベントには6000人の美容ファンが集まり、新しい市場で同ブランドの影響力が高まっていることを見せつけた。
上海、アトランタ、パリで開催されたセフォーリア2024イベントは優れたローカライゼーションを行い、この世界的美容フェスティバルを市場ごとに異なるニーズに応えるようカスタマイズした。上海では、50のブランドとインタラクティブなワークショップで構成された「ビューティーファンハウス(Beauty Funhouse)」が4000人を超える参加者を集めた。
一方、アトランタでのデビューイベントは、先行販売やテーマ別マスタークラスのようなVIP特典を用意し、記録的なチケット売上を誇った。パリでは、パット・マクグラス氏が主導するセッション、プライベートコンサルテーション、シックなポップアップカフェにより、豪華なヨーロッパの雰囲気を作り上げた。
多くのブランドが多様性、公平性、包括性(DE&I)の取り組みを縮小するなか、セフォラはその姿勢を変えず、取り組みを続けている。LVMHのCEOであるベルナール・アルノー氏は1月28日の決算発表で、「経済的な課題があるにもかかわらず、我々は多様性に関する約束を守り、従業員の支援、安全と健康の促進、そして環境への取り組みも継続した」と述べた。一方、ターゲット(Target)をはじめとする大手小売業者は今週の時点でDE&Iを撤回している。
アルノー氏は、LVMHグループの業績がラグジュアリー市場の低迷に苦しんでいるなかで、セフォラの強みを強調した。「セフォラの顕著な業績は、厳しい経済状況下でも化粧品は手の届く贅沢であることを証明している」と同氏はいう。「1998年にセフォラを買収して以来、売上は10倍以上に成長した。このめざましい業績が、セフォラが世界トップのビューティーリテーラーであることを裏付けている」。
セフォラが好調な一方で、高級ブランド業界全体は逆風に直面している。LVMHは、特に中国と米国でファッションやジュエリーの需要が低迷していると報告したが、ヨーロッパや日本では堅調な動きを見せた。しかし、セレクティブ・リテーリング部門は依然として好調であり、その成長をけん引しているのがセフォラだ。
[原文:Sephora’s 2024: record earnings, Sephoria wins and global growth]
Zofia Zwieglinska(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:坂本凪沙)
