Windowsの大量ファイルを高速コピー! バックアップにも最適なツール「TeraCopy」

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重要なファイル、大量のファイルをバックアップするとき、Windowsのエクスプローラを使っている人は多いだろう。
エクスプローラは、ドラッグ&ドロップでコピーできるため手軽で便利なのだが、ファイルの数やサイズが増えると手間も時間がかかってしまう。

しかし、今回紹介するツールを使えば、
大量のファイルもサイズの大きいファイルもあっという間にバックアップできるようになるはずだ。


●コピー・移動は通常のドラッグ&ドロップでOK
Windowsでファイルをコピー・移動するときは、エクスプローラでドラッグ&ドロップするのが一般的だ。

ただし、大量のファイルを一括でコピー・移動するとけっこう時間がかかるし、日時の新しいファイルだけを更新するといった処理もできない。

こうしたエクスプローラの欠点を補い、高速なファイルコピー・移動を実現するのが、今回紹介するTeraCopyというツールである(Windows版のほかにMac版も用意されている)。

TeraCopyは、物理メモリをパッファとして利用することでファイルを高速に処理できるツール。ファイル名が同じ場合、更新日時が新しいファイルだけを上書きするといった細かい制御もできる便利ツールなのだ。

本来は有料のツールだが、個人が非商用で利用する場合は無料で利用可能となっている。

使い方は簡単だ。インストール後、2つのエクスプローラを起動してファイルをコピー・移動先までドラッグ&ドロップすると、次のようなウィンドウが開く。


使い方はエクスプローラでファイルをドラッグ&ドロップするだけ。このようなメニューが表示されるので処理を選ぶ。


いずれの場合も、初めてコピー・移動する結果は同じになる。異なるのは、コピー・移動先に同じ名前のファイルがある場合だ。

いちばん上の「Explorer」を選んだ場合は、通常のエクスプローラでの操作と同じになる。2番目の「TeraCopy」を選んだ場合は、TeraCopyのウィンドウが開いて上書き/スキップ/両方とも残すといった処理を選べる。3番目の「TeraCopy - replace older files」だと、TeraCopyによって古いファイルだけが自動的に更新される(更新日時が同じだとスキップされる)。


2番目の「TeraCopy」を選択すると、同名ファイルの処理を指定できる。


特に便利なのが、3番目の「TeraCopy - replace older files」だ。
日時の古いファイルだけが自動的に上書きされるので、大量のファイルをバックアップするのに適している。

筆者は、仕事関係のファイルを保存したCドライブのフォルダを、外付けのUSBハードディスクにバックアップするのに使っている。変更されていないファイルはスキップされるので、ファイル総量が数ギガあってもバックアップはあっというまに完了する。

なお、エクスプローラでファイルを右クリックして[TeraCopy]を選択し、コピー・移動先を指定することもできる。また、ツールバーで[設定]をクリックすると、設定画面で動作方法を細かくカスタマイズすることも可能となっている。


エクスプローラでファイルを右クリックして[TeraCopy]を選択する。



TeraCopyのウィンドウが開いてコピー・移動先や方法を指定できる。



ツールバーの[設定]をクリックすると表示される画面。動作や表示方法をカスタマイズできる。


基本的には、エクスプローラのドラッグ&ドロップでの操作が中心となるが、それ以外の方法も用意されているので、大量ファイルのコピーやバックアップが必要な方は、ぜひ試してみてほしい。
もちろん、通常のコピーもエクスプローラより高速なので、作業が快適になるはずだ。

TeraCopy




井上健語(フリーランスライター)