1年でもっとも躍進したディズニープラスの魅力とは? オールジャンルサービスへの加速と急成長が強み

1位 Netflix
2位 Amazonプライム・ビデオ
3位 U-NEXT
4位以降はDAZN、Hulu、ディズニープラス、dTV、dアニメストア、TELASA、Paravi、ABEMAプレミアムと続いている。
各社とも顧客争いで激しい闘いが続いている。
2022年2月のGEM Partners(ジェムパートナーズ)よる定額制の見放題動画配信サービスのシェア調査によると、2021年の市場規模は、前年比19.9%増の3,862億円と推計されるという。
動画配信サービスの中でディズニープラスは、
2020年時点のシェア3.9%から、2021年にはシェア6.0%にまで増加している。
この1年で、もっとも大きく成長したことになる。

サービス別 市場シェア推移
そこで今回は、ディズニープラス躍進の秘密と、躍進した魅力を探ってみよう。
■ディズニープラス 実は日本のアニメ作品が充実
ディズニープラスは、ディズニーがグローバルで展開している定額制動画配信サービス。
日本では2020年6月11日(木)にサービスを開始し、今年でちょうど丸2年になる。
まだ新しいサービスのため、知らないという人も少なくないだろう。
サービス名称にディズニーと付いているが、実は、ディズニー作品だけを配信しているわけではない。
・ピクサー
・マーベル
・スター・ウォーズ
・ナショナル ジオグラフィック
これら、ディズニー以外の映像作品も多数配信しているのだ。
さらに、2021年10月27日(水)からは、
新ブランド「スター」を追加しており、2022年5月現在では、ディズニーブランドを含む6ブランドの作品を配信している。
スターは、
ディズニー・テレビジョン・スタジオ(ABC Signature と20thテレビジョン)
FXプロダクション
20世紀スタジオ
など、ディズニーが制作したドラマや映画を配信する。
しかし、それだけではない。
ディズニープラスでしか見られない作品、
日本やアジアをはじめとする世界のスタジオが制作した海外ドラマ/国内アニメーションなども配信しているのだ。

国内作品一覧
ディズニープラス公式サイトではスターブランドで配信している国内外の作品を確認することができる。( https://disneyplus.disney.co.jp/about/star/lineup.html )
公開されている作品リストをチェックしてみると、
・Re:ゼロから始める異世界生活
・PSYCHO-PASS サイコパス
・炎炎ノ消防隊
・五等分の花嫁
・呪術廻戦
・進撃の巨人
・ソードアート・オンライン
・東京リベンジャーズ
・ハイキュー!!
・僕のヒーローアカデミア
・ユーリ!!! on ICE
・ワールドトリガー
これらをはじめとした、日本の人気アニメ作品がズラリと並んでいる。
ディズニープラスでは、現在人気の高い日本アニメ作品が網羅されており、いつでも視聴できるのだ。
日本のアニメ作品も、ディズニー作品も好きという人は、かなり多い。
そうした人にとっては、ディズニー作品+人気アニメ作品の両方が1つのサービスで楽しめることは、かなりの魅力となるだろう。
さらに4月からは
・ブラック★★ロックシューター DAWN FALL
・ダンス・ダンス・ダンスール
・サマータイムレンダ
これらのアニメ作品も独占見放題配信を開始している。
Amazonプライム・ビデオやU-NEXT、dアニメストア、ABEMAプレミアムなどの配信サービスと比較すると、配信タイトルの少なさが気にはなる。
しかし、そこはまだスタートして間もないサービスという、今後に期待できる部分もある。
新しいサービスであるディズニープラスでは、最近の深夜アニメの人気作品のラインナップが多く、旧作品に埋没しないため、現在の旬な人気作をチェックしやすいというメリットもある。
■話題の韓国/アジア作品も、巨額のコンテンツ投資
ディズニープラスのスターでは、国内アニメ作品だけでなく、韓国/アジアの作品やオリジナル韓国ドラマの独占配信も提供している。
また日本テレビ系の新日曜ドラマ「金田一少年の事件簿」は、国内作品でありながらディズニープラスにおいて世界配信される。
このようにディズニープラスでは、
・国内で海外の人気作品やオリジナル作品の独占配信
・日本作品の世界向け配信
NetflixやAmazon Prime Videoなどに劣らない独自戦略を展開しているのだ。

ウォルト・ディズニー・ジャパン 代表取締役社長 キャロル・チョイ氏
現在、動画配信サービスの切り札と言われる「オリジナル作品」に対する投資も、さらに強化されるという。
ウォルト・ディズニー・ジャパン 代表取締役社長 キャロル・チョイ氏は、
J:COMが3月に開催したパートナーシップ強化の発表会で登壇。
2022年度は、グローバルにおけるコンテンツ投資が、
総額約330億米ドル(約4兆2700億円)だと明かし、積極的な投資をしていくことをアピールしている。
またキャロル・チョイ氏によると、
アジア太平洋地域におけるコンテンツ投資により、
2023年までに50作品以上のオリジナル作品に取り組むことを目標にしていることも明かしている。
■ディズニープラスは、オールジャンル映像配信サービスへ
ディズニープラスの配信コンテンツをよく見ると、
・あらゆるディズニーの作品
・海外の人気ドラマ
・海外の人気映画
・世界的なドキュメンタリー作品
・韓国ドラマ
・日本の人気アニメ作品
・多数のオリジナル作品
このように、
オールジャンルで世界的な人気作品を提供する映像配信サービスに急速に変わりつつあることがわかる。

6つのブランドで世界的な名作からローカルコンテンツまで配信
また協業においても、
J:COMおよびNTTドコモの「ドコモのギガプラン」もしくは「ahamo」に契約している人向けの割引キャンペーンも4月から実施しており、いずれも最大で6カ月の利用料金が無料になる。
コンテンツ強化に加え、企業連携強化によるキャンペーン施策などで加入者増を図っており、今後も益々注目するべきサービスに成長していくことは間違いないだろう。
○ディズニープラス仕様
・モバイル
最高画質:1080 HD
最高音質:Dolby Atmos
・画面に接続するデバイス(TV系、ゲーム機、STB含む)
最高画質:4K UHD
最高音質:Dolby Atmos
・Web
最高画質:1080 HD
最高音質:Stereo
対応する機器などは、
・スマートフォン/タブレット
・PCブラウザ
・スマートテレビ
・ストリーミングデバイス
これらに加えて、
・ゲーム機器
PlayStation5、PlayStation4、Xbox(Xbox One、Xbox Series X/S)
・ストリーミングデバイス
Amazon Fire TV シリーズ(Fire OS 5.以上)
から視聴可能だ。
利用料金は、月額990円(税込)、Apple App Storeのみ月額1,000円(税込)。
執筆:S-MAX編集部 2106bpm