元週刊文春の記者でジャーナリストの中村竜太郎氏が、賭け麻雀問題で職を辞した黒川前検事長にまつわる陰謀説に言及。「誰がリークしたか」見解を示した。

【映像】“陰謀説”のパネル解説

 東京高等検察庁の検事長だった黒川氏については、緊急事態宣言の最中に産経新聞の記者や朝日新聞の元記者と賭け麻雀をしていたことが発覚。黒川氏は報道内容の事実関係を認めて辞表を提出し、22日の閣議で辞職が承認されている。

 24日にABEMAで放送された『ABEMA的ニュースショー』にリモート出演した中村氏は、一連の問題に対する見解を求められると「主な関係者として安倍総理と二人三脚と言われていた菅官房長官、検察庁トップの稲田伸夫検事総長、ナンバー2の黒川弘務前東京高検検事長がいる。安倍総理と黒川さんは入魂だ。次期、検事総長を誰にするかとなれば、安倍総理の思惑としては、守護神の黒川さんになってもらいたいと思っていた。今後、事件化されてもおかしくないような自身にまつわる話が出てくることがある」と話した。

 さらに中村氏は今年2月に読売新聞が報じた内容を引用しつつ「官邸側は稲田さんに勇退してもらい、黒川さんを次期トップに据える案を提案した。そのとき稲田さんは黒川さんではなく、林真琴名古屋高検検事長を考えており、官邸の思惑とは異なっていた」とも述べた。

 では、今回の“賭け麻雀”による電撃辞任の画を描いたのは誰になるのか? 中村氏は次のように見解を示した。

「産経新聞は官邸側だが、朝日新聞が一番仲がいいと言われているのは、林さんの方だ。一時期、林さんが稲田さんの後釜になるのではと言われており、番記者や司法担当の記者の中には、名古屋まで挨拶に行った者もいたそうだ。黒川さんと林さんが次期トップを狙って争っている中で、朝日新聞のルートの方から林さんを持ち上げた方がいいと考えてみると、誰がリークしたのか想像することができる。陰謀説の読み解きとしてはそういうことになる」

 また中村氏は、週刊文春の取材班が麻雀卓を4人で囲んでいるのを初めて取材したのは5月1日であることを指摘すると「5日ほどで取材を終える場合がある中で、本件には3週間を費やしている。かなり前から情報をもとに行動確認(尾行)をし、用意周到に練り上げ、時間をかけて完璧な取材に仕上げたと考えられる」と自身の経験から補足した。