元グラビアアイドルの戦略。ハイエンド妻となり、全てを手に入れるまで
-上には上がいる。
それが、この東京という街の永遠に変わらない現実だ。
高価なバッグに高級外車など、同じものを持っていても、それを手にする過程には大きな違いがある。
やっとのことで手に入れた念願のものなのか、それとも数万円のものを買うかのごとくポンポンと手にしたものか。
前者と後者は似て非なるもので、そこには明確なコミュニティーの違いがある。
後者は、世帯年収3,000万以上なんて当たり前。東京の中でも頭一つ抜きん出て資産を保有する“ハイエンド・ゾーン”。
これまでに、育ちのコンプレックスに悩む玲子、日系私学受験組と一線を画すインターママの紗理奈などを紹介した。

【今週のハイエンド妻】
名前:綾乃
年齢:27歳
夫の職業:スポーツ選手
夫の年収:年収7,000万
結婚前の職業:タレント(元グラビアアイドル)
今回話を聞いたのは、10代の頃から芸能界で生きて来た綾乃、29歳だ。
待ち合わせ場所の『TWO ROOMS GRILL|BAR』にやって来た彼女の顔に見覚えはなかった。
小柄で、ショートヘアにしているせいかその顔はとても小さく、手足は驚くほど細い。肌も陶器のように美しく、さすが“元芸能人”と感心してしまった。
「芸能界は、結婚を機に引退しました。未練がなかったかって?全く、ですね。売れないタレント活動を地道に続けているよりも、夫の妻になった方がはるかに良い暮らしができるのは目に見えていましたから」
綾乃の夫は、スポーツ選手である。(種目を書いてしまうと身元がバレてしまうため、ここはざっくりとボカして欲しい、とのことだ。野球、もしくはサッカー選手、とだけ書かせていただこう)。
現在港区港南エリアのタワーマンションの上層階に住み、愛車はベンツのゲレンデ。絵に描いたような華やかな生活を送る彼女が、どうやってこの地位を手に入れたのだろうか。
「この地位を手に入れるなんて、芸能人という肩書きを使えば簡単だとお思いでしょうが、実際はその逆。婚活に必死になればなるほど、その肩書きが邪魔になっていったんです」
ハイエンド妻が抱える心の闇とは・・・
「女の人生は、結婚で全てが決まる」
綾乃のプライベートアカウントのInstagramを見せてもらったが、一緒に写っている友達は現在テレビなどで活躍している芸能人や有名モデルも多い。結婚後はそんな友人たちと、知人がプロデューサーをしているアパレルブランドの展示会へ行ったり、ホテルでランチをしたりと日々相当豪華な暮らしをしていることがInstagramから垣間見られる。
「友達も、みんな華やかな子ばかり。私のような元グラビア系は、3パターンに分かれています。
芸能人として体を張って生きて行く子、私のようにさっさと誰か捕まえて玉の輿に乗る子。そして、どこにもうまく乗れず、消えていく子」
綾乃の家庭は母子家庭で、決して裕福とは言えない環境で育った。
そのせいか、母親から“女の人生は、結婚で決まる”と、小さい頃から口を酸っぱくして言われていたそうだ。
「だから、24歳になったあたりから必死に婚活をしました。私たちのような職業の賞味期限が短いことは、自分が一番知っている。だからこそ、売れているうちに早くお嫁に行きたかったんです」
周囲はまだのんびりと構えていたが、綾乃はさっさと結婚して、ハイエンド妻の座に座ることを虎視眈々と狙っていた。
しかし、婚活をしている時に綾乃は残念な真実を知ってしまう。

“芸能人”という肩書きが、婚活の足かせに・・・
最初は、全くスポーツ選手に興味を持っていなかったという綾乃。
「スポーツ選手って、華やかに見えるけど意外に飲み会とかつまらないんですよね(笑)。けれども、港区界隈で開かれている飲み会では、サッカー選手ならサッカー選手好きの子、野球選手なら野球選手好きの子が、わんさか湧いてくるんです」
またスポーツ選手は選手生命が短い。引退後の生活まで考えると、本当は手堅く商社マンや外資系金融のエリートサラリーマンを狙っていたそうだ。
しかし、育ちの良い男性になればなるほど、“芸能人”という肩書きを嫌う。
「気がついたのは、良家のお坊ちゃん達は、芸能人を嫌う傾向が強いということ。そして仮に本人はよくても、親が“芸能人はNG”という家庭も多かったんです」
それだけではない。綾乃にはそのような人たちの嫁としては選ばれない、決定的な要因があったのだ。
綾乃には、大した学歴がない。
高校は芸能科に進みグラビアを始めたこともあり、大学へは進学しなかった。
当時から人気を集めていたが、それがいざ婚活をする際に、大きな足かせとなってしまったのだ。
「だから私が求められ、そして最上級の暮らしができるのは、同じ芸能系か派手な経営者系もしくはスポーツ選手しかいない、と悟ったんです」
そこからの綾乃の行動は、早かった。
そんな時に出会ったのが、現在の夫だった。
「キッカケは、同業の女友達が『Mancy’s Tokyo』で開いた食事会でした」
成功したいなら、女はズルく賢く、あざとく生きろ!?
「そこからは、正直に言うと全て計算通りでしたね」
女の武器を、使えるならばとことん使う。可愛くてスタイルも良くて、しかもちょっと華やかな肩書きを持つ綾乃が今の夫を落とすなんて、彼女にとっては朝飯前の出来事だった。
「まず、絶対に軽い女にならないこと。彼らのように女がホイホイ寄ってくる人達に、ホイホイついていったらただの大多数のうちの一人に成り下がります。“特別な女になる”それが、結婚への最短ルートです」
一見、綾乃はついていきそうに見えてしまうタイプかもしれない。それを綾乃は逆手に取った。
彼とのデートの時は思いっきりスタイルが良く分かるような服装で行き、ボディタッチも少し多めに。しかし、帰り際にはアッサリ帰る。夫側は、完全にペースを狂わされていた。
「釣れそうなのに、釣れない。この絶妙な距離感を保つことが、何よりも大事なんです」
そして向こうがしびれを切らしてきた頃に上手にことを進め、“結婚を前提に”と言わない限り、交際の申し込みには首を縦には振らなかったそうだ。
いざ結婚を発表した際には、彼のファンからのバッシングも少なからずあった。また結婚後、派手な生活を送っている彼女に対し、SNSやネット上で嫌がらせのコメントもあるという。
「そういうことを言っている人たちの大半は嫉妬ですよね?可愛く生まれた以上、女を使って幸せになることが悪いことだなんて、全く思いませんけど」
そう言いながら、綾乃は嘲笑った。

一見、全てを手に入れているように見える綾乃。
しかし、結婚してまだ2年未満の綾乃だが、若さと美貌を武器にしてきたからこそ最近不安になっていることがあるという。
一つ目は、夫の浮気である。
「正直、私のことだって見てくれだけで好きになったはず。若くて可愛い私が好きだった。でも、私だって日々年を取る。最近、夫が何だか冷たくなってきた気がするんですよね・・・」
二つ目は、この生活が一体いつまで続けられるのだろうかという将来への不安だ。
華やかな元芸能人という肩書きに、有名人の夫。タワーマンションに、高級外車。服だって靴だって、夫のカードで好きな物を買える。
けれども、その物質的な満足感に満たされながらも、ふと将来が不安になることがあるそうだ。
「でも、必死に芸能界で生きていた時よりも、今の方が守られている安心感はあります。どうして私がこのハイエンド妻の座を得られたか?それはやっぱり、私が可愛かったからじゃないですか?
そして、私が美貌を武器にしながら戦略的に夫をコントロールした結果手に入れた生活です。これからも、上手く夫をコントロールしながらやっていきますよ」
と、綾乃は笑いながら言った。
美は、失われていくもの。
だが、内面の美しさは永遠に失われないもの。
どちらを追い求めるか.そしてどう戦略を立てていくかは本人次第のようだ。
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