学生の窓口編集部

写真拡大

いまも満月や三日月という言葉が一般的なように、日本では、月の満ち欠けを単に「◯日目の月」と識別するだけでなく、それぞれの月齢ごとに独特の呼び名がつけられています。そんな月の呼び方で、特に風情があると思うものを609名の読者に尋ねてみました。

Q.風情があると思う月の呼び方を教えてください(複数回答)
1位 十六夜(いざよい):16日頃。他に、既望(きぼう)・不知夜月(いざよいづき)などともいう 28.2%
2位 上弦の月:7日頃。夕方西の空に見え、西側が明るく輝いている。夕方の空にかかる姿を弓の形になぞらえると、弦を張った側が上に見えるためこの名前となる(※異説あり) 25.3%
3位 下弦の月(かげんのつき):23日頃。月を弓に見立てての名前 24.6%
4位 新月:1日頃。朔のこと。月が見えない時期のため、昔は三日月から逆に遡って朔の日付を求めた。新月の呼び名は英語の「New Moon」かららしい 18.2%
4位 三日月(みかづき)3日頃。通常、新月後最初に目に見える月であったので、「朏(みかづき・ひ)」という文字で表されることも。初月(ういづき)・若月(わかづき)・眉月(まゆづき)などとも。 18.2%
■十六夜(いざよい)
・「響きがステキ。知っていないと読めない」(38歳女性/食品・飲料/秘書・アシスタント職)
・「自分が16日生まれなので」(36歳女性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「ためらいながら見られるところに風情を感じる」(29歳女性/食品・飲料/技術職)

■上弦の月
・「弓にたとえるあたりがきれいだなと」(38歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「弦という漢字がいい」(26歳女性/自動車関連/事務系専門職)
・「弦にたとえるのが風情がある」(47歳男性/電力・ガス・石油/技術職)

■下弦の月
・「弦というのが音楽を感じさせるので」(28歳男性/情報・IT/技術職)
・「矢沢あいさんの漫画の題名にもあり、綺麗なイメージ」(30歳女性/商社・卸/事務系専門職)
・「月を弓に見立てる発想がいい」(28歳女性/不動産/営業職)

■新月
・「何も見えない月を、これから生まれる新しい月と表現するところが、しゃれていると思う」(55歳男性/電機/技術職)
・「遡って決めたという名づけ方に粋を感じる」(30歳女性/人材派遣・人材紹介/販売職・サービス系)
・「見えていないときの月の表現まであるのはすごく素敵だと思う」(25歳女性/食品・飲料/専門職)

■三日月
・「一番定番だと思う」(27歳女性/通信)
・「見た目が美しく一番風流だから」(43歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「一番呼び慣れているから」(32歳男性/ソフトウェア/技術職)

■番外編:百人一首の和歌を思い出す人も
・満月(まんげつ):15日頃。望月(もちづき)・十五夜(じゅうごや)などとも呼ばれる。満月も英語の「Full Moon」から「満月は見られる機会が少ないし、十五夜をお祝いする機会もあるか慣れ浸しんでいてよい」(23歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・有明月(ありあけづき):26日頃。夜明けの空(有明の空)に昇る月。本来は十六夜以降の月の総称。古くは二十六夜講などの風習があった「和歌で読まれてるイメージが」(24歳女性/マスコミ・広告・クリエイティブ職)
・十三夜月:13日頃。古来、満月に次いで美しい月とされたらしく、月見の宴などが行われていたらしい「樋口一葉の作品にもあるので」(35歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

●総評
1位は「十六夜(いざよい)」でした。その響きに惹かれる人が多いようです。「いざよう」とはためらうことを意味する言葉。満月(十五夜)より少し遅れて昇るところが、昇るのを少しためらっている様子と捉え、十六夜に「いざよい」の読みを当てたようです。

2位は「上弦の月」。3位「下弦の月(かげんのつき)」とともに、月の形を弓や弦に例えているところや、「弦」という字そのもに風情を感じるという意見が多数みられました。

4位は同率で「新月」と「三日月」でした。新月つまり一夜目の月は肉眼でなかなか見えません。そんなほとんど見えない月に、三日月から遡って月齢1日目として「新月」と名付けたわけですね。

このほかにも、月の出が遅いことから、18日目を「じっくり座して月の出を待つ」という意味で「居待月」、19日目を「寝て待つほど」という意味で「寝待月」といった名称も。照明器具のなかった昔の人が、闇夜における月の灯をいかに重宝していたかをうかがわせます。

(文・OFFICE-SANGA 宇喜多あつし)

調査時期:2015年11月16日〜2015年11月30日
マイナビ学生の窓口調べ
調査数:男性165名、女性444名
調査方法:インターネットログイン式アンケート