電気通信事業者協会が2011年4月6日に発表した、2011年度の国内携帯電話契約純増数(新規契約者から解約数を差し引いた数)は、ソフトバンクが354万300件で2年連続の首位となった。

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 電気通信事業者協会が2011年4月6日に発表した、2011年度の国内携帯電話契約純増数(新規契約者から解約数を差し引いた数)は、ソフトバンクが354万300件で2年連続の首位となった。

 一方で、販売実績を見てみると、2011年度(2011年4月〜2012年3月)でNTTドコモのスマートフォンが850万台以上の販売実績となった模様。2010年度の252万台に対して3倍超の実績を記録したことになる。GfK Japan調べによる国内スマートフォン販売数シェア(全国有力家電量販店の販売実績集計)は、ドコモが45.6%で全キャリア1位というデータもある。さらなる拡大が見込まれるスマホ市場で勢いづく同社にその販売戦略について販売部の営業戦略担当部長の岩田裕樹氏(写真左)と販売企画担当課長の但川智之氏(写真右)に聞いた。

――山田隆持社長が新入社員に語った言葉の中で、貴社が今年度のスマートフォンの販売目標であった850万台を超えたということがありました。2010年度の252万台から3倍以上に急拡大したわけですが、この理由をどう分析しますか?

岩田 携帯電話のiモードで慣れ親しまれたメールアドレス、デコメール、iコンシェル、おサイフケータイなどの各種サービスが、そのままスマホでも使うことができるのは大きいです。赤外線通信や防水機能なども、従来の携帯電話からスマホに移行されても、それまでの使い勝手をそのままに使い続えることがひとつの要因だと考えています。

 そして、お客さまのさまざまなニーズに応える幅広い商品ラインナップも当社の特徴です。スマホではビジネスユースを意識した「NEXT」シリーズと、可愛いらしさや楽しさを重視した「with」シリーズがあります。もともとの携帯電話でも子ども向けのキッズケータイから、シニア世代向けのらくらくホンまで幅広い層を対象にしてきたことと同様に、スマホでも多くの方々に使っていただけるような品揃えを進めています。

 加えて、2011年11月から販売開始した「Xi(クロッシィ)」対応スマホは、通信速度の速さから、お客さまに大変ご満足いただいております。「Xi」の契約台数は既に200万台を超え、ドコモのスマホを引っ張る牽引役です。また、「Xi」については、データ通信速度の速さだけではなく「Xiトーク24」という毎月1,480円でドコモの携帯間であれば、24時間通話無料というサービスも好評です。

――激戦のスマホ市場をどのように捉えていますか。

但川 大変厳しい競争ですが、内外のメーカーから商品の提供を受ける幅広いラインナップをベースに、他社に負けない成績を残していきたいと思います。

岩田 ドコモでは、携帯電話サービスというより「総合サービス」を志向しています。クラウドサービスなど、生活の様々なシーンで役立つサービスを提供していくのが基本です。また安心、安全のネットワークの提供をめざし、通信インフラについては、引き続きしっかりとした投資を行っていく計画です。中期ビジョンにある2015年に目指すスマホ契約4000万件に至っても余裕を持って耐えられる体制となるように取り組んでいます。

――この2年間でスマホの販売台数が1000万台を超えていると思いますが、2015年度の4000万件契約に向けて、どのような施策を打っていくのですか?

岩田 この春から始まった「nottv」は、ひとつの方向性を示しています。データ通信と放送を合わせた双方向のソーシャルテレビですが、このように他社のスマホにはないドコモ独自のサービスを提供することでドコモのスマホを選んでいただけるようにしたいと思います。

 また、お客様の間で大変話題となっている「しゃべってコンシェル」のような、音声で利用できるサービスも、スマホなどの高機能端末を誰にでも使っていただけるようにするための今後の重要なサービスになってくると思います。

 「Xi」エリアについては段階を踏んで拡充中ですが、「Xi」対応のスマホは、お客さまのニーズも非常に高いので、これから発売する夏モデル、冬モデルを通じて、期待に応えていきたいと思います。(編集担当:徳永浩)