第3弾への意欲も見せたジョン・タートルトーブ監督

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史上空前の謎解きアドベンチャー「ナショナル・トレジャー」シリーズ待望の第2弾、「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」が12月21日、全世界同時公開される。アカデミー俳優のニコラス・ケイジをはじめとする前作のキャストと共に、アカデミー女優であるヘレン・ミレンも出演する注目作品だ。そして、メガホンをとったのは前作に続きジョン・タートルトーブ。そのジョン・タートルトーブ監督に、本作品に隠されたキーワードをお聞きした。

■「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺人の日記」はシリーズ2作目というところで、前作を越えなければならないというプレッシャーはなかったのでしょうか

監督というものは、続編であろうがなかろうが、自分が作った前回の映画よりも良いもを作りたいと考えている。私の場合は、続編として今回の映画を作ったからといって、普段、感じているプレッシャーと異なることはないんだ。ただ唯一、今回の作品で越えたいと思ったことがあった。1作目でもカーチェイスがあったよね。あのシーンが、自分自身としては余り気に入っていないんだ。だから、そのカーチェイスを前作よりも良いものにしようと考えたよ。で、色々と考えてみると、1作目でやりたかったけども出来なかった。それを2作目でやりたかったけれども出来なかったということが、まだまだ沢山あるんだよね。だから、シリーズの第3弾も考えてみようかなと思っているよ。

■多くの伝説の中で、映画の題材としてのストーリーをどのように選ばれているのでしょうか

まず、私たちが気を使ったのは、皆さんが映画をご覧になった段階で認識できるものでなかればならないという事なんだ。だから、有名であればあるほど良い。それプラス、人々が知らない事実を詰め込まなければならないので、その知識も必要なんだよ。今までは関係ないと思われていた二つの史実が、実は関係があると思わせるところ。そこが、ベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)が得意とするところなんだ。だから、そういうことを物語りにしようとしているんだ。

■では、なぜ今回はリンカーンを題材にされたのでしょうか

一番大きな理由としては、リンカーンは最も有名な大統領であり、アメリカの中でも最も愛されている大統領だからだよ。さらに彼は、自分が正しいと思ったことを自分の身体で具現化した。リンカーンは非常に謙虚な大統領で、英雄的なイメージはないんだけれども、彼のアイデアだとか、考え方は英雄的なんだよね。だからこそ、彼は重要なリーダーとして、今でも認められているんだと思う。これこそが、ベンが持っているスピリットにも影響していて、正しいことに重きを置く。正しいことをどこまでも追い求めて行く。本当に、ベンと通じるものがあったから、今回はリンカーンを題材にしたんだよ。

■「ナショナル・トレジャー」はアメリカの伝説を題材にしていますが、全世界にある伝説の中で興味があるものはありますか

勿論、歴史のミステリーを紐解いていくことに、非常に興味はあるよ。ある意味、宝を見つけたということは、芸術を見つけるということにもなるし、文化の情報を新たに得るということになる。歴史の謎というのは、科学的な歴史の謎であったりすることもあるしね。この間、恐竜の骨が見つかったんだけれども、その恐竜の骨もある意味、宝探しだと思う。その方が、私たちの生活にとって意味がある宝なのかもしれない。中国でも過去の兵士のものが見つかったけれど、それによって新しく文化の謎が解けたということもある。世界には、本当に沢山のお金はある。あとは、もう少し価値であるとか、文化の深みが必要なんだと思うよ。

■今回はアメリカだけではなく、フランス、ロンドンと世界をまたに駆けて撮影されたわけですが、その世界ロケに関して監督としての意図はありまか

アメリカの歴史は、中国であったり日本であったり、あるいはヨーロッパの歴史と色々と繋がっている。だから、歴史的に話の深みをより持たせるために、他の国にも行ったんだ。アメリカ以外の皆さんに、もっともっと楽しんでいただきたいからしね。

■では、最も大変だった撮影場所や、印象に残っているエピソードあれば教えてください

子供たちに見せるということで危険だなと思うことは、「こういう所に連れて行って」という話になるんじゃないかということなんだ(笑)。撮影場所が観光名所だったということもあって、すごく大変だったよ。そこには沢山の観光客が居るからね。だから静かになるまで待たなければならない。例えば、観光ガイドが説明しているところで撮影しようとすると、その説明を待たなければならない。ホワイトハウスの時にはシークレットサービスに、出て行ってくれと言われたこともあったよ。何故なら、ブッシュ大統領が公式的なスピーチをするためだったんだけどね。議会図書館のシーンでは、本当に何回も「静かにして!」と、学校の図書館で怒られるのと同じように注意されたんだ。私が、怒られる回数が多かったかな(笑)。

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