英アンドリュー元王子が「よつんばいで少女に覆い被さって…」エプスタイン文書から新たに公開された“不気味な1枚の写真”
〈「着替える姿や性行為が録画され」「身分証を取り上げられて…」少女たちを服従させた、エプスタインの恋人女性による“悪魔の支配システム”〉から続く
自らが所有する島やプライベートジェットへ世界中の要人を招き、10代の少女に性行為の相手をさせていた米国の富豪、ジェフリー・エプスタイン。性的虐待などの罪で起訴されるも、2019年に獄中で自殺した凶悪な性犯罪者だ。
【閲覧注意】よつんばいで少女に覆い被さる英アンドリュー元王子の姿
このエプスタインとかかわりを持ったとされる世界的な著名人たちの名前が明かされるたび、世間には衝撃が走った。英アンドリュー元王子もその一人だ。
ここでは、ジャーナリストの小林雅一氏が一連の「エプスタイン事件」についてまとめた『エプスタイン文書の衝撃』(宝島社新書)より一部を抜粋して紹介。2016年1月、ついに公開されたFBIの捜査資料「エプスタイン文書」に含まれていた、アンドリュー元王子の性犯罪を裏付ける衝撃的な写真とは……。(全2回の2回目/最初から読む)
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16歳の少女を襲った悲劇
2011年2月、イギリスのタブロイド紙『メール・オン・サンデー』が、「アンドリュー王子が17歳の少女の腰に手を回している写真」を大きく公開して物議を醸した。この写真に写っていた少女が、後に王子を告訴することになるヴァージニア・ジュフレ(当時はロバーツ)だ。

(左から)アンドリュー元王子、ヴァージニア・ジュフリー、エプスタインの恋人ギレーヌ・マクスウェル。2021年8月9日にニューヨーク南部連邦地方裁判所が公開した写真(撮影日不明) ©AFP=時事
1983年生まれのジュフレは2000年、16歳でドナルド・トランプの別荘「マール・ア・ラーゴ」で更衣室係として働いていたとき、マクスウェルにマッサージ師としてスカウトされ、性犯罪ネットワークに取り込まれた。翌2001年、彼女が17歳のときにアンドリューに「提供」されたと訴えている。
後に出版されたジュフレの回想録によれば、マクスウェルは彼女をアンドリュー王子に初めて会わせる際、「今日は特別な日。シンデレラのように王子様に会えるわよ」と唆かした。初対面の王子は彼女の年齢を正確に言い当て「僕の娘たちは君より少し年下だね」と声をかけたという。
彼女はロンドンのマクスウェル邸、ニューヨークのエプスタイン邸、そしてカリブ海の島の計3回、アンドリュー王子と性的関係を強要されたという。特に最初の夜、ロンドンのナイトクラブで踊った後、マクスウェルから「ジェフリー(エプスタイン)にするのと同じことをアンドリューにもしなさい」と命じられたと述べている。
2015年、ジュフレはアメリカで法的措置に出た。彼女が裁判所に提出した書類では、アンドリュー王子を「性的虐待の加害者」として実名で告発している。それまで王室の圧力で伏せられていた実名が法廷文書として世界中に公開され、SNSや国際メディアで王子が糾弾の対象となった。
2019年7月、エプスタインが再逮捕され、直後に獄中死したことで、怒りの矛先は「生存している大物」であるアンドリュー王子に向けられた。
同年11月、彼が疑惑を晴らそうとして受けたBBCのインタビューが「あまりにも無反省で嘘っぽい」として、世界中から嘲笑と怒りの声があがった。この直後、多くの企業や慈善団体が彼との提携を次々と解消し、王室も彼を「公務からの引退」という形で事実上切り捨てた。
2022年1月、故エリザベス女王により「名誉軍職」と「殿下」という敬称の使用権がアンドリュー王子からはく奪された。
2025年4月25日、エプスタイン事件の被害者で告発者でもあるジュフレがオーストラリアのバース郊外にある自宅(農場)で亡くなった(享年41 )。死因は自殺であると警察や家族によって発表された。
2025年10月、チャールズ国王によりアンドリュー王子の「王子(Prince)」や「ヨーク公爵(Duke of York)」などの称号をはく奪する決定が下された。同月17日にアンドリュー本人が称号を「今後使用しない」と表明し、同月30日に国王が称号はく奪の手続きを完了させた。
この日から彼は王子ではなく、「アンドリュー・マウントバッテン=ウィンザー」という一民間人の名前で呼ばれるようになった。同日、彼はウィンザー城の自宅(ロイヤルロッジ)から退去を命じられた。
2025年12月13日、アンドリューは最後まで保持していた「海軍中将」の階級も、国王の意向を受けたイギリス政府によってはく奪された。
不気味に光る眼の元王子と国家背信の容疑
2026年1月30日、ついにエプスタイン文書が開示された。これはアンドリューにとって「過去の性的スキャンダル」を「国家背信の政治的スキャンダル」へと変貌させる致命的な一撃となった。
が、世界を震撼させたのはそのことではなく、むしろ文書に含まれていた奇怪なイメージだった。それはエプスタインのペドフィリ島で隠し撮りされた連続写真と動画の断片であった。
その中の1枚の画像には、悪魔のように不気味に光る眼のアンドリューが四つん這いで(床に横たわる)少女に覆い被さる様子が写されていた。これは瞬く間に日本の女性週刊誌をはじめ世界のメディアを駆け巡った。
この衝撃的な画像により、アンドリュー元王子が長年主張してきた「彼女(ジュフレ)に会った記憶がない」「自分はそんな破廉恥な振る舞いはしない」という弁明が、いわば物理的な証拠によって打ち砕かれたのであった。
窮地に置かれたアンドリュー元王子の運命は…
一方、イギリスの警察や司法当局を動かしたのは、同時に開示された機密メールだった。それらを解析することにより、ロンドン警視庁はアンドリューがかつて「通商特使」という公的立場を悪用し、「イギリス政府によるアフガニスタンへの投資チャンス」などの機密情報をエプスタインに横流ししていた証拠を掴んだ。
2026年2月19日の早朝、元王子はサンドリンガムの住居で警察に逮捕された。取り調べで彼は「エプスタインの知的な助言を得るために共有しただけで悪意はなかった」と主張した。48時間の拘留後、彼は解放された。その後は「捜査継続中の釈放(released under investigation)」という状況に置かれている。
アンドリューのパスポートは没収され、指定された住居からの移動は厳しく禁止された。警察は押収した彼の電子機器から「さらなる機密漏洩の証拠」を探し出そうとしており、正式な起訴に向けた最終段階に入ったと見られている。
一方、チャールズ国王は「これは個人の犯罪であり、王室の問題ではない」と突き放した。アンドリューの弁護士費用への援助も打ち切った。
開示された文書に含まれていた「僕たちは一蓮托生だよ(We are in this together)」というエプスタインからのメールが、アンドリューにとどめを刺す一撃になるかもしれない。イギリス政府は捜査結果に基づいて、アンドリューの王位継承権(現在の継承順位は8位)をはく奪する方向だが、逮捕容疑となった「公務中の違法行為」を立証するのは難しく、捜査の長期化が予想されている。
(小林 雅一/Webオリジナル(外部転載))
