住宅ローン「3000万円」を“変動金利1%”で返済! 金利が5年後“2%”になると、返済額は「アルファード1台分の差」になる!? 今後の“金利の見通し”も解説

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住宅ローン金利の上昇が話題となる中、変動金利で借りている人の中には、今後の返済に不安を感じている人もいるのではないでしょうか。毎月の返済額への影響はもちろんですが、金利が上がった場合に総返済額がどれくらい増えるのかを知ることも、家計管理においては重要です。   本記事では、住宅ローン4000万円を35年返済するケースをもとに、金利が1%から2%に上昇した場合の影響を、国土交通省の試算をもとに解説します。

なぜ変動金利は上昇する? 今後の見通しは?

変動金利型の住宅ローンは、日本銀行の政策金利などの影響を受けて、金融機関が金利を見直すことで変動する仕組みです。2024年以降は、日本銀行がマイナス金利政策を解除し、利上げを進めていることから、変動金利にも上昇の動きが見られています。
例えば、某大手銀行の住宅ローン金利(割引前の基準金利)を見てみましょう。


・2025年3月:2.625%
・2026年3月:3.125%

実際の適用金利は、ここから優遇が適用されるため、借入時の条件によって異なりますが、基準となる金利は、1年で0.5ポイント上昇しています。
今後の金利動向は、経済や物価の状況に左右されるため断定はできませんが、日本銀行は物価や賃上げの状況をふまえ、金融政策を見直す姿勢を示しています。こうした発言からも、今後も住宅ローン金利が見直される可能性がある点には注意が必要です。
 

金利が上がった場合の影響はどれくらい?

こうした中で、国土交通省は住宅ローン利用者に対して、金利上昇リスクを具体的に理解してもらうための情報提供を行っています。
国土交通省のシミュレーションでは、住宅ローン4000万円を35年で返済するケースで、金利が1%から2%へと5年かけて上昇した場合が示されています。金利が上昇した場合の月の返済額は次の通りです。


・当初5年:約11万3000円(5年ルールが適用され、当初5年の返済額は同じ)
・6年目以降:約13万3000円

金利が1%から2%に上昇することで、月の返済額は約2万円増える結果となります。月2万円程度の増加であれば、対応できると思う人もいるかもしれませんが、将来にわたって返済し続けた場合の総返済額も、考えておく必要があります。総返済額で見ると次の通りです。


・金利1%のまま維持:約4742万円
・金利1%から2%へ5年かけて上昇:約5449万円

総返済額の差は700万円を超える金額となり、トヨタのアルファード1台分に近い金額差になります。長期間で見ると、金利による影響は決して小さくありません。
 

金利上昇に対して無理のない返済計画を考えよう

住宅ローン4000万円を35年で返済するケースでは、金利が1%から2%へと5年かけて上昇すると、金利1%で維持した場合と比べ、総返済額の差は約700万円に達する可能性があります。
高級車で知られるアルファード1台分に相当する額となり、家計への影響は無視できません。日本銀行は、今後も金融政策を見直す姿勢を示しており、住宅ローン金利は影響を受ける可能性があります。
今後の金利上昇に対して、繰り上げ返済で元金を減らす、貯蓄を厚めに確保する、固定金利への借り換えなど、あらかじめ備えを検討しておくと安心です。それぞれの家庭の状況に応じて、無理のない返済計画を考えましょう。
執筆者 : 東雲悠太
FP2級、日商簿記3級、管理栄養士