GWは近場の横浜中華街へ。200軒超えの飲食店からご当地グルメ通が「推しの一品」を厳選 笑ってしまうほど旨い!!
ゴールデンウイークが、もうすぐやってきます。うまく休みを取れば、10日を超える長い休暇も可能です。せっかくの機会ですから、旅行に出かけたり、アウトドアを楽しんだり、ゆっくり過ごしたいものです。とはいえ、今年は少し事情が違うようです。ガソリン価格は不安定で、物価の上昇も気になります。遠出をためらう人も多いかもしれません。
そんな中で注目されそうなのが、首都圏で気軽に楽しめるエンタメです。いわゆる「安近短」で、身近に、手軽に、そして短い移動で楽しめるお出かけ先が選ばれるのではないでしょうか。今回から4週にわたり、首都圏有数の観光地である横浜方面に出没したいと思います。横浜グルメといえば、何といっても中華料理。中華街の名店から町中華まで、幅広くご紹介しますので、どうぞご期待ください。

中華街
うなぎ×ニンニク!豪快なスタミナ掛け算の答えは予想外の美味
今週と来週は、首都圏グルメの王道である横浜中華街にスポットを当てます。200軒以上の中華料理店が軒を連ねる世界でも有数の中華街。よく知られた名店を紹介するだけではモノ足りません。そこで、「推しの一品特集」と題し、必殺の推し料理がある名店を取り上げたいと思います。
それではスタートしましょう。最初にご紹介するのは「うなぎ料理」が名物の『海南飯店(かいなんはんてん、横浜市中区)』です。中華料理でうなぎ?。ピンとこない方もいらっしゃるかも知れません。あるんです。めちゃくちゃ美味しい中華のうなぎ料理が。

海南飯店
同店の名物料理にして、絶対食べていただきたいのが「ウナギニンニク煮込み」です。その調理法はかなり豪快で、うなぎはブツ切り、ニンニクは丸ごと。それを、醤油ベースの甘辛いあんで煮込んだ料理です。日本人が大好きなうなぎの味はしっかりそのままに、ほくほくのニンニクが加われば、まさに「スタミナの掛け算」。元気が出ること間違いありません。ただし、ブツ切りのうなぎには小さな骨が残っていますので、ご注意を。

海南飯店(ウナギニンニク煮込み)
これだけでも結構なボリューム(とスタミナ満点の食べ応え)がありますが、他にも食べたい方は、これも名物の「ネギそば」をお勧めします。白髪ねぎの上に赤いチャーシューの細切りがのっており、スープもすっきりととてもシンプルな料理ですが、「うなぎ×ニンニク」を食べた後には丁度いいかも知れません(笑)。

海南飯店(ネギそば)
うなぎ好きにはたまらない「海南飯店」。「最近、疲れ気味だな」、と言う方はぜひ一度お出かけください。
ビールと釜飯と、笑ってしまうほど旨い時間
続いてご紹介するのは、広東料理の名店、『南粤美食(なんえつびしょく、横浜市中区)』です。

南粤美食
同店の推し料理はズバリ「釜飯」。昨年、奥多摩シリーズの時に、山のグルメとして「釜飯」の名店を取り上げましたが、中華と釜飯はあまりイメージが湧きませんね。ところが、中華街には釜飯を扱っているお店が結構あります。それもそのはず、広東省や香港では「煲仔飯(ボウジェイファン)」と呼ばれ、とてもメジャーな料理とか。その中でも一番有名なのは「南粤美食」でしょう。某有名グルメドラマでも取り上げられ、人気に拍車がかかりました。
釜飯の前に、ビールをいただきます。合わせたのは「徳島阿波鶏の塩蒸し焼き」です。弾力のあるちょっぴり塩辛い鶏が、ビールのあてにぴったりです。

南粤美食(徳島阿波鶏の塩蒸し焼き)
鳥をもぐもぐ、ビールをグビッとしている間に、釜飯が到着しました。いいタイミングです。いただいたのは、「腸詰め干し肉貝柱釜飯」。ご丁寧にも、お店の方がご飯と具材を混ぜてくださいます。素晴らしい色合いで、その姿だけでビールが飲めそうです。

南粤美食(腸詰め干し肉貝柱釜飯)
では、まず具材から実食。干し肉(豚バラ肉だそうです)は、最初はかなり硬いですが、噛むほどに肉がやわらかくなり、旨味がジンワリと口の中に広がっていきます。中華料理の奥深さに、思わず首(こうべ)を垂れてしまいます。腸詰は逆にとても柔らかく、ビールのアテにもサイコーです。貝柱はかなり小さく刻まれていますが、味も食感も素晴らしい脇役です。さて、ご飯。具材や調味料の味が染みており、笑ってしまうほど旨い。

南粤美食(腸詰め干し肉貝柱釜飯、混ぜた後)
同店は持ち帰りも可能です。鶏肉も釜飯も残った場合はお店の方にお伝えください。ホスピタリティ溢れるスタッフが親切に対応してくださいます。他にも、釜飯を混ぜる前に「写真撮りますか?」、スマホをいじっていたら、「充電大丈夫ですか?」などなど、なかなかできることではありません。テレビで有名になってもサービスレベルが高い「南粤美食」。皆さまもぜひお運びください。なお、同店は4/22~27日まで横浜高島屋8階に出店するようです。もちろん「釜飯」もいただけるようですので、お出かけの際に、ぜひチェックされてはいかがでしょうか。
池波正太郎も通った店の、ホタテ香る極上シウマイ
最後は、昭和の文豪・池波正太郎(1923年〜90年)も愛したと言われる『清風楼(せいふうろう、横浜市中区)』の「シウマイ」です。

清風楼
シューマイって、なんであんなに美味しいんでしょ。個人的にはやはり「ホタテ」の甘みが決め手だと思っています。同店の「シウマイ」は、肉がぎっしり詰まっていて、かぶりつくと肉汁があふれ、ホタテの旨みが一気に広がって、口の中を駆け抜けていきます。いや−、実に旨い。他にも「上炒飯(チャーハン)」や「上雲呑(ワンタン)」が有名です。どれも量が多いので、いろいろ食べたい方は2〜3人で訪問されることをおすすめします。
なお、同店では店内の写真撮影はNGとのこと。残念ながら外観写真のみご紹介します。百聞は一見(一食)に如かず。ぜひ「清風楼」で、文豪が愛した極上の「シウマイ」をお試しください。
今日は横浜中華街で、「推しの一品」がある名店を3軒ご紹介しました。中華街の歴史は1859年の横浜開港当時にさかのぼります。居留地の一角には、広東省出身者らを中心とした華僑の人々が集まり、中国人街ができました。広東料理のお店が多いのも、こうした背景があるからかもしれません。以来、160年余年。先日訪れた際も、インバウンドの方々や修学旅行の中高生で道はにぎわい、めちゃくちゃ活気にあふれていました。歴史が育んだチャイナタウンの「推しの一品」。次回も3軒ご紹介します。どうぞご期待ください。
文・写真/十朱伸吾
おとなの週末Web専属ライター。全国のご当地グルメを求めて40年余。2013年には、“47都道府県食べ歩き”を達成した。訪れた飲食店は1万軒をゆうに超える。旅と食とお酒をこよなく愛するオプチミスト。特にビールには一家言あり。競馬と写真とゴルフも趣味。週1の自転車ツーリングとサウナでダイエットにも成功した。好きな言葉は「発想力は移動時間に比例する」。
