日経平均株価、一時初の6万円台…証券会社では拍手・くす玉で大台突破を祝福
23日午前の東京株式市場で、日経平均株価(225種)が一時、取引時間中として初めて6万円を突破した。
米国とイランの戦闘終結やAI(人工知能)向けの需要増への期待から半導体関連銘柄が値上がりし、相場を先導している。その後は利益確定目的の売りも広がり、午前の終値は前日終値比633円75銭安の5万8952円11銭だった。
前日の米国株式市場で、米国とイランの停戦延長が好感され、主要な株価指数がそろって上昇した。東京市場もこの流れを受け、ソフトバンクグループなど、株価が高く日経平均への影響度が大きい一部の銘柄に買いが先行した。
日経平均は「株価平均」という手法で算出され、構成する225銘柄の株価の単純平均をベースとするため、「値がさ株」と呼ばれる1万円を超えるような銘柄の影響を受けやすい。
日経平均は取引開始から6分後の午前9時6分に6万円台をつけた。東京・茅場町の岩井コスモ証券ではディーラーらから拍手がわき起こり、くす玉を割って大台突破を祝った。同証券の嶋田和昭チーフストラテジストは「中東情勢への警戒感は続いているが、生成AI向けに需要増が期待される半導体関連の銘柄は業績向上への期待で買われている」と話した。
日経平均は1950年に前身となる指数の公表が始まり、バブル景気に沸いた89年末に当時の終値としては最高値となる3万8915円87銭をつけた。その後は低迷し、2008年のリーマン・ショック後の09年3月10日には、バブル後の最安値となる7054円98銭まで下落した。
しかし、12年12月の第2次安倍内閣の発足後は、日本銀行の大規模な金融緩和策もあって株価は回復基調に転じた。23年以降は日本企業の資本効率向上などに注目した海外投資家らの買いを背景に、上昇ペースが加速。AIや半導体の関連銘柄が市場をリードする「AI相場」となり、日経平均は24年2月22日、約34年ぶりに最高値を更新した。
昨年10月の高市内閣発足以降は積極財政への期待感などから上昇が加速し、10月27日には5万円を突破。その後も上昇基調だったが、今年2月28日の米国とイスラエルによるイラン攻撃後は原油先物価格の急上昇が、相場の重荷となっていた。
ただ、米軍によるイラン関連の船舶を対象とした海上封鎖が続いていると伝わり、原油価格は高止まりしている。4月23日午前の東京株式市場では一時、東証プライム銘柄の8割前後が値下がりした。
