松本明子の還暦祝いに夫・本宮泰風との初共演を仕組んだ高田文夫氏だったが、「妻は骨折、夫は不器用トーク」でまさかの空まわり
放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、長年ラジオ番組でタッグを組んできた松本明子の還暦を祝おうと考えた企画のまさかの結末について。
* * *
4月生まれの"ふたりのアッコ"で芸能界は大騒ぎ。出川、勝俣、松村、竹山らアッコファミリーに送られて『アッコにおまかせ!』も無事40年に幕。
毎年開催されている単独ライブ「カンニング竹山の放送禁止」。ここで聞いた事は口外無用のきびしいお笑いライブ。先日も開催され「これは話しても別に構わないでしょう」でスタート。
「皆さん、昨年会場に和田アキ子来たの覚えてますか? ゴツい体でキャップかぶって……私がいつものようにアッコさんのネタ喋ってたら真ン中辺にいたおっさんが"コラーッうるさいんじゃ"。頭のおかしいおっちゃんが怒鳴ったんだろうなと会場中がそう思ってみんながそのおっさんの声の方を見たら……運の悪い時ってあるもんですね、ちょうど隣の席に高田文夫センセーが座ってたの。会場中が全員高田さんて頭おかしいんだと思って家へ帰りました。
今年は安心して下さい。アッコ40年が終わってクタクタで来ません」に大拍手。なんの拍手だ。こいつら皆俺が空気読まずに野次をとばしたと思ってやがる。
もうひとりのアッコは松本明子。1989年にスタートした『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』。スタート当初は20年以上週に5日ふたりでMCをやっていた。休んだことなど一度もないアッコ。この4月で「還暦」だというのでマスコミ的にはテレビもラジオも雑誌でも一度も夫婦共演がないという情報をつかんだ私は、強面の『日本統一』本宮泰風にダメ元でオファー。すんなりOK。こいつは統一しやすいとガッツポーズ。なにしろあのドラマを10年以上主役からプロデュース、制作まで全部自分でやっているのだ。兄が原田龍二という喧嘩兄弟である。足立区の希望の星でもある(本当か?)。
準備万端のところへ放送4日前に飛び込んで来た「家を出た時足をすべらせてコケ、その時に左足首骨折です。1か月は休まないと」とのスタッフの声。夫婦初共演のために「旧婚さんいらっしゃい」と質問責めのインタビュアー乾貴美子も用意していたのに。
後日、爆笑問題が深夜ラジオで「あの回はハチャメチャで面白かったなあ。高田センセが打つ手打つ手、すべて逆に行くんだから。また本宮さんが役者だからフリートーク不器用なのよ。全部空まわり」。
そして以前撮ってあった『踊る!さんま御殿!!』OA。溺愛していた息子がいきなり「同棲中」発言。目が点の昭和リアクションのアッコ。そんな心労もあってコケたんだろう。骨の折れるタレントである。
※週刊ポスト2026年5月1日号
