“唾液力”の低下が地味な不調の原因に。歯科医が指摘する3つの悪習慣
噛むこと以外に、耳の前下(耳下腺)や顎の下(顎下腺)を指でクルクルと優しくマッサージをするだけで、じわっと唾液が出てきます。大事なプレゼン前やデート前の口臭対策として有効です。
また、副交感神経が働きやすい状態をつくることも対策になります。
・深呼吸をする
・食事中にスマホを見ない
・時間がある日は急いで食べない
・休憩中に肩や首の力を抜く、ストレッチをする
・帰宅後はリラックスして過ごす
こうした小さな習慣でも、唾液の出方は変わってきます。唾液力を守るために、緊張しすぎない状態を取り戻すこともまた、重要なのです。
口臭、ネバつき、むし歯、歯周病、酸蝕歯――。こうした口のトラブルの背景には、唾液力の低下が隠れていることが少なくありません。
しかも、その原因は特別な病気ではなく、毎日の飲み物、ストレス、早食い、噛まない食生活といった、ごくありふれた生活習慣に潜んでいます。逆に言えば、この3つの悪習慣を見直すだけでも、口の中の環境は変わるかもしれません。日ごろの些細な工夫こそが、唾液の力を取り戻す第一歩になるかもしれません。
唾液はもちろんタダですが、高価な美容液のようなものです。口の中を潤し、守り、若々しく清潔に保つための防御システムが唾液なのです。
そしてこの「唾液力」を守ることは、単に口臭やむし歯を防ぐだけではありません。将来的な医療費の削減にもつながり、さらに、ビジネスマンとしての清潔感や第一印象、評価やモテにもつながります。
今日からできることからはじめてみてください。その小さな習慣が、数年後の口元と印象を大きく変えていくかもしれません。
<文/野尻真里>
【野尻真里】
一般診療と訪問診療を行いながら、予防歯科の啓発・普及に取り組んでいる歯科医師です。「一生涯、生まれ持った自分の歯で健康にかつ笑顔で暮らせる社会の実現」を目標にメディアで発信をしています。X(旧Twitter):@nojirimari
