楽天・荘司、開幕3戦3勝 球団開幕投手では則本以来3人目 5回2失点で3年ぶり鷹退治
◇パ・リーグ 楽天3−2ソフトバンク(2026年4月14日 みずほペイペイD)
笑みはない。反省ばかりが残った。それでも、楽天の4年目の右腕・荘司はこの夜も白星をつかみ取った。
「自分としては反省するところしかないけど、中継ぎの皆さんに抑えてもらい、勝って良かったなと思う」
1点先制した直後の4回。「大事だと思って入って、慎重にいきすぎた」と先頭・柳町への四球から3連打などで逆転を許した。それでも2失点で踏みとどまり、打線が再逆転した5回を抑えて中継ぎ陣に託した。どんな時も完全には崩れないのが4年目の成長だ。
苦手意識も封じた。先発予定だった10日のオリックス戦が雨天中止となり、巡ってきたソフトバンク戦。24、25年と2シーズン勝てていなかった相手に「昔と今は違う」と強気で立ち向かった。5回89球で4安打2失点。23年9月10日以来、3年ぶりにソフトバンクから勝ち星を挙げた。
3月27日の開幕オリックス戦から3戦3勝。球団の開幕投手では11年岩隈久志、16、20年の則本(現巨人)以来3人目の記録だ。入団から背中を見て学んできたのが、その則本。昨季の最終戦後、ロッカーでFA権を行使する意向を聞き信じられなかった。「でも、ノリさんの野球人生もある。最後まで一緒にやりたかったけど、野球をやることに変わりはない。成長する姿を見せていきたいと思った」。惜別の思いを力に変えた瞬間だった。
貯金を今季初の2に増やし、首位ソフトバンクに1・5ゲーム差と縮めた。反省が残っても勝ち星をつかむ。この夜の89球は荘司の成長する姿そのものだった。(秋村 誠人)
