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 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は11日(日本時間12日)、パドレスのクローザー、メーソン・ミラー投手(27)がサイ・ヤング賞を取る可能性について言及した。

 最後にクローザーがこの賞を得たのは2003年、ドジャースのエリック・ガニエで55回全てのセーブ機会を成功させた。77試合登板、82回1/3を投げ、防御率1.20、2勝3敗だった。

 ミラーはここまで7試合に登板。7回1/3を投げ、24人の打者と対戦し、被安打1、与四球1、19奪三振で無失点だ。ミラーのパフォーマンスは昨夏以来、野球界を魅了している。2025年のポストシーズンや直近のワールドベースボール・クラシック(WBC)も含め、8月初旬以降は無失点だ。

 ほぼ2球種の投手で、フォーシームは平均101マイル(約162.5キロ)超、今季の空振り率45.8%。スライダーは80マイル(約128.7キロ)台後半で空振り率は79.2%だ。

 とはいえ、リリーバーが近年サイ・ヤング賞を取れない理由は比較的明確だ。ガニエは2003年に82回1/3を投げたが、今のリリーバーは基本60イニング台。2016年、オリオールズのクローザー、ザック・ブリトンが防御率0.54を記録しながら、67イニングで、サイ・ヤング投票で4位だった。

 昨年8月には全米野球記者協会(BBWAA)が、2026年から各リーグにリリーバー・オブ・ザ・イヤー賞を新設すると発表した。リリーバーは引き続きサイ・ヤング賞の対象ではあるが、役割ごとに評価しようという流れが強まっている。

 2003年ガニエのチームメートだったドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、「リリーバーにはリリーバーの賞がある。もしサイ・ヤングを取るなら、本当に他を圧倒しなければならない。でも、そこまでの投手は出てきていない」と話した。でも同時に、ミラーの力量について「彼は“ガニエ状態”にある。このまま続ければ話は変わってくる」とも認めている。

 ミラーは「もっと早く打者を仕留めたい」と言う。「5球、6球、7球と粘らせると、相手に有利になる。だから積極的に攻める」とコメント。実際、今季奪三振率79.2%という驚異的な数字を残しながら、1イニング平均の投球数は13球未満に抑えている。