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 データサイト「ベースボール・プロスペクタス」は9日(日本時間10日)、アストロズのホセ・アルテューベ外野手(35)が、自動ボール・ストライク(ABS)チャレンジ制度の導入によって、再びMVP級のシーズンを送る可能性があると報じた。

 アルテューベは身長1メートル68と小柄ながら2017年にMVPを獲得し、オールスターにも9度選出されてきた。身長は成功を妨げる要因にはならなかったが、一方で「高めのボール球をストライクと判定されやすい」という不利も長年抱えてきた。これはスタットキャストのデータでも明らかだった。

 しかし26年、この傾向に大きな変化が起き、高めのボール球がストライクと判定されるケースが、ほとんど見られなくなった。従来、ストライクゾーンは審判の目視に委ねられ、肩とズボン上部の中間から、膝頭までとされていた。ただ、アルテューベは直立気味の構えもあり、実際より広いゾーンで判定されることが多かった。だが今季からは、ゾーンが数学的に定義され、上限は身長の53%、下限は27%と明確化された。審判もこの基準に適応せざるを得ない。結果、アルテューベが受ける球のうちストライクゾーン内と判定される割合は、従来の48%から46.4%に低下。特に高めのストライク判定が減少した。

 この変化は結果にも表れている。四球率はキャリア平均の約3倍に上昇し、開幕から13試合で12四球を記録。ストライク判定が減ったことに加え、高めの球を無理に追いかける必要がなくなったことも大きい。9日(同10日)現在で打撃成績は打率.333、出塁率.474、長打率.556、OPS1.029と、全盛期を彷彿させる数字だ。

 近年は緩やかな衰えの兆しも見えていたアルテューベだが、“時計の針を巻き戻す”ようなシーズンを送るとすれば、その背景にはABS制度の影響があると同サイトは結論づけている。