北村匠海「神木隆之介って神様」 『サバ缶、宇宙へ行く』での念願の初共演の喜び明かす
俳優の北村匠海と神木隆之介が4月5日、フジテレビ系月9ドラマ『サバ缶、宇宙へ行く』(4月13日スタート)のW制作発表会に登壇した。会見は東京・台場のフジテレビ本社と、物語の舞台設定に関わる福井県立大学かつみキャンパスをつないで行われ、福井会場には出口夏希、黒崎煌代、山下永玖、西本まりん、夏目透羽、ゆめぽてが参加した。
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本作は、福井県の水産高校の生徒たちが“宇宙食開発”という夢に挑んだ実話を原案にしたオリジナルドラマで、北村にとっては地上波連続ドラマ初主演作、そして初の教師役となる。
北村が演じるのは、若狭水産高校に赴任してきた新米教師の朝野峻一。撮影が始まって約1カ月が経った現在の心境を問われると「生徒たちと一歩一歩進んできました。小浜の温かさに包まれ、神木さんとのJAXAのシーンでは壁を感じながらなど、一喜一憂する日々ではありますが、このドラマをすてきにするために頑張っています」と充実した表情を見せた。神木も「すてきな作品に参加できること、北村さんと共演できること、幸せに思っています」と続き、初共演への喜びを伝えた。
初の教師役に挑む北村は、役者人生を支えてきた“先生”の存在にも言及。「役者として前に立ってくれていた先生っていうのは、役者を続ける大きな理由でした」と振り返りつつ、今回は自分がその立場になることへのプレッシャーもあったと明かした。しかし、いざ現場が始まると、生徒役の俳優たちから芝居やオーディションについて多くの質問が寄せられるようになり、「先生って楽しい」と心境に変化があったようだ。さらに、教壇から見える景色について「距離ってそんなに遠くなくて、こりゃ寝てたらバレるわって(笑)」と語り、会場の空気を和ませた。
また、生徒たちに最初に伝えた言葉として北村が明かしたのは、自身が若い頃に寺尾聰から受け取った教えだった。「エンドロールにキャリアが載るわけじゃないし、獲ってきた賞だったり、評価されてきた実績が載るわけじゃない。だから、せりふがあるなしにかかわらず、全員が同じスタートライン。誰がどう輝くかは自分次第。だから、僕も頑張る。だからお前たちも頑張れ」と恩師からの言葉を紹介した。そのうえで「『生徒たちが主役のドラマです』って伝えさせていただきました」と話し、現場を率いるうえで大切にしている姿勢をのぞかせた。
一方の神木は、JAXAで宇宙日本食開発を担当する木島真を演じるにあたり、つくば宇宙センターの見学コースに足を運んだという。役の印象については「一見、クールに見えますが、宇宙に対して一番心の中で青い炎を燃やしている情熱を持った人間」と口に。見学先で出会った担当者たちが目を輝かせながら宇宙について語る姿も刺激になったようで「宇宙への情熱を肝として、演じています」と役作りの軸を明かした。 今回が念願の初共演となる2人のやりとりも、会見の大きな見どころとなった。北村は、子役時代から神木の存在を意識していたことを打ち明け、「神木隆之介って、僕にとっては神様」と表現。「いつか共演できたら、それまで頑張らないといけないって気持ちはあった」と語ると、神木は今回の共演を「すごくうれしかった」と応じ、「匠海くんには心がぎゅっとなるお芝居をされる印象があって、すごい表現力だと思っていた。そのお芝居をゼロ距離で見られるんだって思うと、すごく幸せな環境だなと思って、楽しみで仕方がなかったです」と声を弾ませた。これを受けて北村が「急にものすごいプレッシャーがかかりました(笑)」と返す場面もあり、互いへの敬意と距離の近さがにじむ一幕となった。
そして、福井会場と中継がつながると、生徒役キャスト陣が北村への信頼を口々に語った。黒崎は「シーンごとに相談しに行ってますが、相談しやすい空気を作ってくれているので、理想的な現場です」と話し、山下も「悩んでいたとき、北村さんから『悩んでるの?』と言ってくださって、たくさんアドバイスをいただきました。心強いです」と回想。西本も、役について一人で悩んでいた際に北村が「どうしたい?」と声をかけてくれたことに救われたと明かした。これに対し北村は「いい先生ですね」と自画自賛しつつ、「そういう空気にしようって踏み出してくれたのは生徒のみんな」と感謝した。
また、会見には元宇宙飛行士の野口聡一がサプライズで登場。実際に宇宙でサバ缶を食べた立場から「おいしいってのは本当のこと」と太鼓判を押し、ISSでサバ缶を食べる様子をYouTubeで公開した理由について「すばらしいものを高校生が作ってくれたので、食べるシーンは高校生に届けたい思いがあった」と説明した。
野口の話を受け、改めて北村は宇宙食開発を「ものすごく大きな挑戦。先生と生徒が歩み、それが継承されていき、何年もかかっている話」としみじみ。続けて「野口さんが宇宙で食べている姿を見たときは絶対にうれしかっただろうし、その姿を見て夢がかなったって言えたんだろうなって思いました」と感慨深い表情で語った。
最後に北村は、本作を「継承のドラマ」と言い、「これからドラマ業界、テレビを担っていく役者たちと出会える喜びもあって、彼らに何を残せるのか、どう接するのかを日々考えています」と生徒との向き合い方について述懐。そして「そこから生まれる信頼と情熱がこのドラマをより良くして、月曜夜9時を彩ってくれると信じています」と力強く締めくくった。(文=大野代樹)
