スカパーJSAT株式会社は2026年1月26日、NASAの有人月周回ミッション「アルテミスII」の地上局に選定されたと発表しました。宇宙船「Orion」からの信号を受信する地上局として、アジアの民間企業で選ばれたのはスカパーJSATのみです。


【▲ 左:茨城ネットワーク管制センター(Space Port East:SPE)。右:アンテナを覆う保護構造"レドーム"付アンテナ設備(Credit: スカパーJSAT)】

地球から月までの空間で信号測定を担当

同社の地上局が担うのは、Orionが発する電波の「一方向ドップラー測定」です。宇宙船から届く電波の周波数変化を捉えることで、速度や軌道の情報を割り出す技術で、ミッションの安全確保に欠かせません。


測定には国内3基の13.5mアンテナを使用。2026年2月から4月にかけて、地球周回軌道からシスルナ空間(地球と月の間の領域)を飛行するOrionを追跡し、取得したデータをNASAへ提供します。


アルテミスIIは「アルテミス計画」初の有人ミッションで、4名の宇宙飛行士がOrionに搭乗して月を周回し、約10日間で地球へ帰還します。月面着陸は行わない試験飛行で、打ち上げは2026年2月6日以降の予定です。


同社は2025年9月から民間向け追跡サービス「JSAT Space Line」を展開していますが、月探査ミッションへの参加は今回が初めてとなります。


 


文・編集/sorae編集部


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