頭痛薬の選び方


はじめに、市販の頭痛薬の選び方を解説します。

症状や薬の特徴を理解して頭痛薬を選ぶことで、適切な商品選びができます。

頭痛の種類で選ぶ




頭痛といっても、発熱を伴う頭痛や緊張型頭痛、片頭痛など原因や症状はさまざまです。
頭痛の種類に合う市販薬を選ぶことで、効果的な薬を選べる可能性が高くなります。まずは、頭痛の種類ごとにおすすめの薬を解説します。ご自身の症状はどの頭痛に当てはまるか考えながら読んでみてください。


①発熱を伴う頭痛
発熱を伴う頭痛の場合、細菌やウイルスなどの、感染性症状の可能性があります。発熱や頭痛以外に、のどの痛みや鼻水、咳、痰といった症状があるようなら、市販の総合感冒薬を選ぶと良いでしょう。総合感冒薬には、抗ヒスタミンや成分や鎮咳去痰成分が配合されています。頭痛や発熱以外の感冒症状にも効果が期待できるため、さまざまな症状によるつらさが軽減されるでしょう。


②緊張型頭痛
後頭部や頭全体が締め付けられるような痛みが特徴で、年齢、性別問わず、多くの人に起こりうる、一番多く見られる頭痛です。長時間同じ姿勢を続ける事による血行不良や、精神的なストレスが原因と考えられています。肩や首のこりを伴う場合もあります。 市販されている多くの薬で対処可能です。 ロキソプロフェンやイブプロフェン、アセトアミノフェンが配合されたものが効果を発揮します。また、カフェインは血管を収縮させる作用があるため、血行不良が原因と考えられる緊張型頭痛にはカフェインフリーの市販薬を選ぶと良いかもしれません。


③片頭痛
片頭痛は頭の片側、もしくは両側がズキズキと拍動するように痛み、日常生活に支障が出るほど痛みが強いのが特徴です。光や音などの刺激によって悪化することが多く、じっと安静にすることで緩和することもあります。軽度の片頭痛であれば、ロキソプロフェンやイブプロフェンなどを配合する市販薬が効果的です。医療用では、予防薬や効果の高い治療薬も販売されているため、ひどい場合には医療機関を受診しましょう。


④群発頭痛
かなり稀な頭痛です。詳しい原因はまだわかっていませんが、目の後ろを通っている血管が拡張することで炎症が起きるためではないかと考えられています。1時間ほど頭痛が続くのが特徴で、1ヶ月ほど毎日同じ時間帯に起こります。 この群発頭痛には残念ながら市販の薬では大きな効果は期待できません。注射薬などを用いた治療や予防薬の服用が必要となりますので、疑われる場合は早めに医療機関で受診しましょう。

症状以外のポイントで選ぶ


薬剤師

篠原 奨規さんのコメント

頭痛の症状以外にも、薬を選ぶポイントがいくつかあります。とにかく痛みを抑えたい場合や副作用が気になる場合など、ご自身の体質や希望に合う薬を選びましょう。


とにかく早く痛みを抑えたい方に
痛みをとにかく抑えたい方には、ロキソプロフェンやイブプロフェンなどのNSAIDsを配合する市販薬がおすすめです。さらに、アリルイソプロピルアセチル尿素をはじめとする鎮痛補助成分も配合する市販薬であれば、より強い鎮痛作用を期待できます。ただし、鎮痛補助成分の多くは、眠気を生じる可能性があるため、眠気が出ると困る方や車を運転される方にはおすすめできない成分です。


その他のポイント
・胃に優しい薬を選ぶ
頭痛薬の中には、胃に負担がかかりやすい成分を配合しているものがあります。薬を飲んで胃の不調を感じたことがある方や元々胃腸が弱い方は、胃に優しい頭痛薬を選びましょう。例えば、鎮痛成分としてアセトアミノフェンのみを配合している頭痛薬や、酸化マグネシウムなどの胃を守る成分を配合する頭痛薬は、比較的胃への負担が少ないため、胃腸への負担が気になる方におすすめの頭痛薬です。

・眠くならない薬を選ぶ
アリルイソプロピルアセチル尿素などの鎮痛補助成分を配合する頭痛薬は眠気を生じます。眠くならない薬を探している場合、鎮痛補助成分を配合していない商品を選ぶと良いでしょう。

・授乳中に飲めるかどうかで選ぶ
授乳中に頭痛薬を使用するのであれば、アセトアミノフェン単独の頭痛薬を使用しましょう。厚生労働省事業である「妊娠と薬情報センター」では、アセトアミノフェンが授乳中でも使用できる成分として紹介されています。

・使用可能な年齢で選ぶ
薬を安全に使用するためには、薬の年齢制限に注意が必要です。特に15歳以下の小児が使用するときは、商品のパッケージに記載されている対象年齢を見て、服用しても問題か確認したうえで購入してください。