「インド製iPhoneの品質はひどい」というバッシングが中国ソーシャルメディアで広まりつつある

Appleは長年にわたり製品のほとんどを中国にある工場で製造してきましたが、2023年9月22日に発売されたiPhone 15はインドでも製造されています。そんなインド製のiPhone 15に対する反発が中国のソーシャルメディア上で渦巻いていると報じられています。
Made-in-India iPhones Get Trashed on Chinese Social Media - Bloomberg
Apple製品の多くは中国で製造されていました。しかし、2022年に中国のゼロコロナ政策で工場が一時閉鎖されたためにiPhone 14 Pro/Pro Maxの製造に大きな遅れが生じてしまいました。
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中国という1つの国に製造ラインが集中することは地政学的なリスクが伴うため、Appleはかねてから中国以外にも生産拠点を拡大することを考えていました。そこで、インドが関税の優遇策を提供するメイク・イン・インディア政策を掲げていることから、AppleはiPhone 15の製造拠点の一部をインドに移しています。
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しかし、これに反発したのが中国ユーザーです。Bloombergによると、Xを中心に中国ユーザーが「インド製のiPhoneは動物由来の物質で汚染されている」という誤情報を共有し、インド製iPhoneへの誹謗(ひぼう)中傷を展開しているとのこと。また、中国SNSのWeiboでは、「ヨーロッパの顧客が品質の悪さを理由にインド製のiPhoneを拒否し、代替品として中国製のiPhoneが送られている」という情報も飛び交っていたそうです。
こうしたフェイクニュースが出回っている背景には、やはり中国が世界中に流通するiPhoneの大部分を製造しているという事実があるとBloombergは述べています。Bloombergによれば、iPhoneの製造は100万人以上の中国人雇用をもたらしており、中国人はその技術力と製造能力に誇りを持っているとのことで、iPhone製造をきっかけに中国人の中で反インド感情が高まっているそうです。

しかし、Bloombergは「Appleのサプライチェーンにおいて、インドがすぐに中国に取って代わることはないでしょう。Appleの生産能力のたった10%を中国から移転するのにでさえ、およそ8年はかかる見込みです」と述べています。
