「密輸」キム・ヘス“水恐怖症で心配も…共演俳優のおかげで無事に撮影を終えた”
キム・ヘスは最近、ソウル鍾路(チョンノ)区某所で行われたインタビューで映画に関するビハインドストーリーを伝えた。
映画「密輸」(監督:リュ・スンワン)は、海に投げられた密輸品を拾って生計を立てていた人々の前に、一世一代の大きなチャンスが訪れる海洋犯罪活劇だ。キム・ヘスが演じたチョ・チュンジャは、14歳で家政婦を始め、お金になって自分の体を守れるものなら何でもする人物だ。
しかし彼女は映画「10人の泥棒たち」(2012)の水中撮影でパニック状態になり、水恐怖症があった。キム・ヘスは「昔は水が大好きでスキューバダイビングもできるくらいだったのですが、『10人の泥棒たち』で水中でパニック状態になり、自分でもすごく驚いたんです。あのような感情は初めてでした。自分の体を統制できない状況になるとパニックになると言いますが、当時、水深は深くなかったけれど、手錠をしたまま車に閉じ込められた状態だったので、より怖かったのだと思います」と振り返った。
最初は海女たちが海を泳ぐ映像を見るだけでパニック障害の症状が出るほどだったというキム・ヘス。彼女は「海女の役なので水は欠かせないのに、自分は大丈夫なのだろうかと気になっていました。水中撮影の準備をしないといけないのに、当時Netflix『未成年裁判』を撮影していたので時間がありませんでした。『練習しなくていいから良かった』という気持ちと、『これほど何の準備もしなくて大丈夫?』という気持ちが同時にありました」と打ち明けた。
また「すでに他の撮影を1ヶ月くらい行った後に水中撮影がありましたが、水槽の前にいるだけで体調が悪くなってきたので、『これは大変だ』と思いました。しかし、キム・ジェファさんが水に入って水泳をするところを見て『本当にすごい』と思ったら、よくなってきました。海女役の俳優たちの情熱に、自然と私もついていくようになったのです。一度もパニックにならなかった時もありました」と伝えた。
クライマックスとなっている海女たちの格闘シーンでは、額に怪我をすることもあった。「私は水を見るとパニック状態になりますし、ヨム・ジョンアさんは一度も水泳をしたことがなくて、監督は本当に困っていました」と明かしたキム・ヘスは、「監督が『水中シーンでできるだけ俳優たちの負担を和らげる方法を探してみる』と言ったのに、水中シーンはどんどん増えていくばかりでした」と言って笑った。それでも「結局は私たちのチームがやり遂げました。地球上で初めてのアクションが完成しました」と満足した様子を見せた。
「水中でバク転をして上にあがる時に、装備にぶつかったんです」と怪我の瞬間を振り返ったキム・ヘスは、「現場には安全要員がいて、応急処置をする人も常駐していました。あれほど気を配っても事故は発生しました」とし「『水中メガネをとって!』という声が聞こえて、深刻なスタッフの表情を見て『私、大怪我したの?』と思いました。現場にもっといたかったのに、不本意ながら撮影が終了となって残念でした」と当時を回想した。
チョ・チュンジャはヨム・ジョンアが演じた海女のリーダーであるオム・ジンスクと友情以上の感情を持っている人物だ。「ジンスクは海女の名門家出身です。リーダーとしての素質を持っている、慎重で責任感のあるキャラクターです。一方でチュンジャは根っこのないキャラクターです」と説明したキム・ヘスは「根がないというのは、侮辱しているわけではありません。根に寂しさがあるという意味です。孤児で流れ者なので、チュンジャにとってジンスクは単なる友人ではなく家族であり、すべてです」と分析した。

