昨年8月に中国当局に拘束された楊智淵さん(資料)

写真拡大

(台北中央社)昨年8月に中国当局に拘束された台湾人男性の正式な逮捕が検察によって承認されたと中国紙で報じられたのを受け、台湾で対中政策を担当する大陸委員会は25日、中国に対し、男性を速やかに釈放するよう書面で呼び掛けた。

拘束されているのは、「台湾独立」を掲げる「台湾民族党」の創設者の一人である楊智淵さん(33)。楊さんは昨年8月3日、浙江省温州市の国家安全局によって「台湾独立を企てる活動に従事していた」として拘束された。25日付の北京日報によれば、温州市の検察は同日までに、楊さんを国家分裂罪の疑いで正式に逮捕することを承認した。

大陸委は書面で、昨年8月以来、楊さんを迅速に釈放するよう連絡ルートを通じて繰り返し伝えてきたものの、正面からの回答は得られていないとし、「楊さんは無罪だ」として早期釈放を中国側に求めた。

大陸委は、新型コロナウイルスの流行の落ち着きに伴い、両岸(台湾と中国)の人々が双方の往来の回復を望む中、中国側が台湾の人々を恣意(しい)的に逮捕していることは国民の権益を著しく損ない、恐怖を生んでいるとし、「両岸間の交流にとっては間違いなく不利益になる」と非難した。

(李雅雯/編集:名切千絵)