Xiaomi Communications製「Redmi 12C(型番:2212ARNC4L)」が技適を通過!日本で発売へ

総務省が「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」のデータベースを更新し、新たにXiaomi Communications(以下、Xiaomi)が日本において未発表の製品「2212ARNC4L」の相互承認(MRA)による工事設計認証(いわゆる「技適」)を2022年12月16日付けでPhoenix Testlabを通じて取得していることが公開されています。認証番号は「204-B00762」。

2212ARNC4Lは中国向けに発表された4G対応エントリースマートフォン(スマホ)「Redmi 12C」であることが明らかになっており、日本でRedmi 12C(またはそれに相当する製品)が発売されることになりそうです。なお、2212ARNC4Lは「POCO C55」としても展開されていますが、日本における「POCO」ブランドの展開状況を考えると「Redmi」ブランドとなるのではないかと思われます。

また2212ARNC4Lは少なくとも現時点で工事設計認証でも4Gや3G、無線LAN(Wi-Fi)、Bluetoothのみで認証を通過しており、5Gでは認証されていないのでオープン市場向け(いわゆる「SIMフリー」製品)の低価格モデルとして投入されると見られます。


Redmi 12CはRedmiブランドにおける低価格なエントリースマホで、チップセット(SoC)にはMediaTek製「Helio G85」(2.0GHzオクタコアCPU、Mali-G52 MP2 GPU)を搭載し、大画面な6.71インチ液晶ディスプレイや大容量の5000mAhバッテリー、デュアルカメラなどとなっています。

ディスプレイは上部中央にU字ノッチ(切り欠き)を配置したアスペクト比9:20.6の縦長な約6.71インチHD+(720×1650ドット)液晶で、明るさ500nitsやコントラスト比1500:1となっており、ノッチ部分には約500万画素CMOS/広角レンズのフロントカメラが内蔵され、顔認証に対応しています。


主な仕様はmicroUSB端子および3.5mmイヤホンマイク端子、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.1、位置情報取得(A-GPS・GLONASS・Galileo・BeiDouなど)、振動モーター、加速度センサー、仮想距離センサー、MIUI 13など。

また内蔵メモリー(RAM)と内蔵ストレージは中国では4GB+64GBおよび4GB+128GB、6GB+128GBの3モデルが用意されており、内蔵メモリーはLPDDR4X、内蔵ストレージはeMMC 5.1となっています。サイズは約168.76×76.4×8.77mm、質量は約192g、本体色は暗影黒および深海藍、薄荷緑、薫衣紫の4色展開。


日本のオープン市場では1〜2万円台クラスの低価格なエントリー向けも中国メーカーを中心にシェア争いが行われており、そうした中で昨今の急激な為替変動(いわゆる「円安」)の影響もあって使い勝手などは維持しつつもよりスペックを落とした製品の投入が相次いでおり、Redmi 12Cもそんな製品となりそうです。

とはいえ、今さらmicroUSB端子の製品が発売されるのかといったこともあるので、多少は仕様が変更される可能性はあるとは思われますが、少なくとも海外向け製品と同じ型番となっているため、おサイフケータイ(FeliCa)に対応するなどといった日本向けに大きく変更があることはなさそうです。

なお、工事設計認証で通過している日本で利用できる携帯電話ネットワークの対応周波数帯は4G LTE方式のBand 1および3、8、18、19、26、28、41(AXGP含む)、3G W-CDMA方式のBand IおよびVI、VIII、XIXとなっています。またWi-Fiも2.4GHzだけでなく5.xGHzでも通過しています。


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記事執筆:memn0ck


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