【まとめ】2021年に惜しまれつつ亡くなったTVスター14人

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2021年も残すところあとわずか。この一年、さまざまなTVスターが惜しまれながらこの世を去った。そんな人々を一部ではあるがあらためて振り返りたい。

2021年にこの世を去ったTVスターは以下の通り。

タニア・ロバーツ

1970年代の大ヒットアクションドラマ『チャーリーズ・エンジェル』のジュリー・ロジャース役や、人気コメディドラマ『ザット'70s ショー』のドナの母親ミッジ・ピンチオッティ役で知られるタニア・ロバーツ。カリフォルニアにある自宅のそばで犬と散歩中に倒れ入院後、人工呼吸器をつけていたというが、1月4日の夜、尿路感染症のため帰らぬ人となった。

モデルとしてクレアロール、クールレイのサングラスなどのコマーシャルでキャリアをスタートさせ、1976年より俳優に転身。『地上最強の美女たち!/チャーリーズ・エンジェル』のファイナルシーズンに出演し、ジェリル・ラッド(クリス・マンロー役)とジャクリン・スミス(ケリー・ギャレット役)と共に、チャーリーズ・エンジェルとして活躍。1985年公開の大ヒット映画『007/美しき獲物たち』ではロジャー・ムーア(ジェームズ・ボンド役)の相手役として、ステイシー・サットンを演じたことでも知られる。

代表作:『地上最強の美女たち!/チャーリーズ・エンジェル』『ザット'70sショー』

クロリス・リーチマン

『シングルパパの育児奮闘記』で強烈なおばあちゃんことモーモー役や、『マルコム in the Middle』の毒舌なアイダ役でお馴染みのクロリス。1月27日、老衰のためカリフォルニア州の自宅で死去。94歳だった。

1950年〜60年にかけて数多くのTV番組にゲスト出演をしてきたクロリスだが、1970年の『The Mary Tyler Morre Show』で大ブレイク。1972年には『ラスト・ショー』ではアカデミー賞助演女優賞に輝いたことでも知られる。今までに22のエミー賞ノミネートと8度の受賞経験がある。

代表作:『シングルパパの育児奮闘記』『マルコム in the Middle』『マニックス特捜網』

ディーザー・D

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人気医療ドラマで全15シーズンにわたり、看護師のマリク・マクグラスを演じたディーザー・Dことディーロン・トンプソン。1月7日にロサンゼルスの自宅で意識不明の状態で弟のエメリーさんにより発見されていた。

心臓に持病があったことから、心臓発作を起こしたのではと報じられていた。まだ55歳という早すぎる別れだった。

代表作:『クール・アズ・アイス』『ロミーとミッシェルの場合』

ミラ・ファーラン

のダニエル・ルソー役や、『バビロン5』シリーズのデレン役で知られるミラ・ファーラン。1月20日にウエストナイル熱による合併症で逝去。65歳だった。

1993年に放送されたTV映画『バビロン5/GCスペース・アドベンチャー』にデレン役で出演。以後、3本のTV映画と、TVシリーズ5シーズンでデレンを演じ続けた。その後、2004年からは『LOST』に参加し、科学調査団のダニエル役で活躍。Amazon Prime Videoの『魔法のレシピ』にも謎の旅人として複数話登場している。

代表作:『バビロン5』『魔法のレシピ』

ジョセフ・シラヴォ

HBOでジョニー・ソプラノを演じたことで知られるジョセフ。がん闘病の末、4月11日に永眠。64歳だった。数多くのTVシリーズに出演しており、ここ数年だと『ブラックリスト』、『ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ』などにゲストとして登場していた。

代表作:『ブラックリスト』

ヘレン・マックロリー

ダミアン・ルイス(、『HOMELAND』『ビリオンズ』)の妻でのポリー・グレイ役などで知られるヘレン・マックロリー。がん闘病の末、52歳という若さで4月16日にこの世を去った。

『ピーキー・ブラインダーズ』や『ハリー・ポッター』の他、アカデミー賞作品賞にノミネートされた『クィーン』で元英首相トニー・ブレアの妻で弁護士のシェリー・ブレアを演じ、『007 スカイフォール』や『ヒューゴの不思議な発明』、『人生はシネマティック!』『ナイトメア 〜血塗られた秘密〜』など数多くの作品で活躍した。

代表作:『ハリー・ポッター』シリーズ、『クィーン』

ユーナ・スタッブス

のハドソン夫人でお馴染みのユーナ・スタッブス。8月12日、スコットランドのエジンバラで家族たちに見守られながら静かに旅立った。享年84。

1958年のTVシリーズ『Rush Hour(原題)』で女優デビューし、1963年のミュージカル映画『太陽と遊ぼう!』でメインキャストのサンディに抜擢。1966年から1975年まで続いたシットコム『Till Death Us Do Part(原題)』(映画版も製作されるほどの人気に)や、『Worzel Gummidge(原題)』(1979〜1981)、『The Worst Witch(原題)』(1998〜2000)、『EastEnders(原題)』(2006)などのTVシリーズで人気を博した。

代表作:『太陽と遊ぼう!』

エド・アズナー

Netflixオリジナルシリーズでウィリアム・ザブカ扮するジョニーの裕福な義理の父親シド・ウェインバーグ役で、シーズン1〜3にわたってゲスト出演していたベテラン俳優のエド。8月29日に91歳で逝去。

数多くの映画やドラマで活躍し、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』や『グッド・ワイフ』、『MACGYVER/マクガイバー』『HAWAII FIVE-0』といった人気ドラマシリーズにもゲストとして姿を見せている。また、で配信中の『カールじいさんの空飛ぶ家』のスピンオフアニメ『ダグの日常』で映画に引き続きカールじいさんの声を務めている。

代表作:『事件記者リー・グラント』『カールじいさんの空飛ぶ家』

ウィリー・ガーソン

のモジー役などで人気を博したウィリー。がん闘病の末、57歳という若さでこの世を去った。

イェールの演劇学校を卒業後、約40年に渡って俳優としてのキャリアを築き上げてきたウィリー。1980年代から『ファミリー・タイズ』、『Cheers(原題)』、『Mr. Belvedere(原題)』に出演。90年代に入ると『ボーイ・ミーツ・ワールド』、『X-ファイル』、『NYPD BLUE 〜ニューヨーク市警15分署』などに出演し、1998年から開始した『SATC』ではサラ・ジェシカ・パーカー演じるキャリーのゲイの親友スタンフォードを演じ、映画版にも出演。自身の代名詞的キャラクターとなった。続編のにも出演している。

代表作:『HAWAII FIVE-0』

アル・ハーリントン

のオリジナル版で1968年から1975年まで12シーズンに渡って愛された長寿ドラマ『ハワイ5-0』でベン・コクア役を演じ、リブート版でもマモ役としてお馴染みのサモア系アメリカ人のアル。9月21日に85歳で永眠。

1935年、アメリカ領サモアで生まれ、3歳の時に母に連れられハワイへ移住。カリフォルニア州にあるメンロー・カレッジとスタンフォード大学で学び、歴史学の学位をとって卒業するとハワイに戻り、ハワイ大学で教鞭を執っていた。

一方で、プロのエンターテイナー兼ダンサーとして、"The South Pacific Man/南太平洋の男"という愛称で活動。『ハワイ5-0』で俳優デビューを果たすと、1972年にはレギュラーキャスト入りを果たした

代表作:『ハワイ5-0』『私立探偵マグナム』『フォレスト・ガンプ/一期一会』

ラヴィル・イシアノフ

大ヒット犯罪捜査ドラマでシーズン4よりロシアン・マフィアのアナトーリ・キルキンを演じたラヴィル。長年にわたる闘病の末、9月29日に逝去。59歳だった。

1962年に旧ソ連で生まれたラヴィルは子ども時代をモスクワ地区にあるヴォスクレセンスクで過ごし、ソビエト空軍に2年間仕えた後にハバロフスク劇場に勤務。その後、モスクワ芸術演劇学校や米演劇アカデミーのオックスフォード支部で学んだという。そして、旧ソ連の崩壊後にラヴィルは英国に残ったが、1998年に映画のキャリアを追い求めてロサンゼルスへ移り、数多くの作品に出演した。

代表作:『24 -TWENTY FOUR-』

マイケル・ケネス・ウィリアムズ

のモントローズ・フリーマン役でエミー賞助演男優賞にノミネートされ授賞式目前だった9月6日、自宅内で死亡しているのが発見されたことをニューヨーク市警によって発表されていた。

バックアップダンサーとしても活躍した数十年のキャリアの中で、マイケルは『Bessie/ブルースの女王』、『ナイト・オブ・キリング 失われた記憶』、『ボクらを見る目』でエミー賞に5度ノミネート。映画では『それでも夜は明ける』『インヒアレント・ヴァイス』『ゴーストバスターズ』などの作品に出演。

代表作:『THE WIRE/ザ・ワイヤー』

ピーター・スコラーリ

10月22日にがんとの闘病の末、この世を去ったピーター。

で企画・脚本・監督・製作総指揮・主演を務め上げたレナ・ダナム演じるハンナの父役として出演し、2016年にはエミー賞ゲスト男優賞を受賞。過去にはディズニー映画『ミクロキッズ』の同名TV版で主演を務めたほか、トム・ハンクスやホランド・テイラーなどが共演する米ABCの『Bosom Buddies(原題)』に出演したことで知られる。

遺作となったParamount+のホラードラマ『Evil(原題)』は2022年にHuluプレミアで日本上陸予定。

代表作:『ニューハート』

ウィリアム・ラッキング

などへの出演で知られるウィリアム・ラッキング。

『サンズ・オブ・アナーキー』のピアモント・"パイニー"・ウィンストン役をはじめ、『MURDER IN THE FIRST/第1級殺人』、『メンタリスト』など160作以上の映画やTVシリーズに出演し、半世紀に渡り活躍してきたことで知られる。10月18日にラスベガスの自宅で妻と娘らに看取られた。詳しい死因は発表されていない。

代表作:

ジェームズ・マイケル・タイラー

世界中で大ヒットしたシットコムで、皆が集まるカフェのマネージャー、ガンター役として愛されたジェームズ・マイケル・タイラー。ステージ4の前立腺がんとの闘病生活の末に59歳で永眠した。

56歳だった2018年の健康診断の際に、前立腺特異抗原(PSA)検査によって前立腺がんが見つかっていたことを『Today(原題)』で打ち明けていた。最初の1年間はホルモン療法で驚くほど効果があったそうだが、新型コロナウイルス(COVID-19)によるパンデミックの際にがんが変異して脊椎に転移し、結果的に下半身不随に。17年ぶりにキャストが再集結したでZoomでの出演になったのは、そのことがあったからだという。

では148話のエピソードに出演したジェームズ。シーズン1第2話「ロスの大事件」で初登場した際は、エキストラの一人であったが、カプチーノマシーンを使いこなせるという理由で役を得ていたという裏話は有名だ。

代表作:『マット・ルブランの元気か〜い?ハリウッド!』

ディーン・ストックウェル

『タイムマシーンにお願い』のアル役やの人型サイロン、キャビル役などで知られるディーン。11月に85歳でこの世を去った。

デビッド・リンチのカルトSFムービー『砂の惑星』のドクター・ユエや『ブルーベルベット』でも強烈な印象を残したことで知られる。子役からキャリアをスタートし、現在までそのままコンスタントに露出が続いていた。主役よりも脇役で出てくるだけで「おっ」と思わせてくれる...そんな俳優の一人だった。

代表作:『タイムマシーンにお願い』『犯罪捜査官ネイビーファイル』『パリ、テキサス』

(海外ドラマNAVI)

Photo:

タニア・ロバーツ (c)MATT BROWN/FAMOUS
クロリス・リーチマン©NYPW/FAMOUS
ジョセフ・シラヴォ©FAM009/FAMOUS
ヘレン・マックロリー©James Warren/Famous
ユーナ・スタッブス© JMVM/FAMOUS
エド・アズナー©PAULINE FRENCH/FAMOUS
ウィリー・ガーソン© FAM020/FAMOUS
アル・ハーリントン Instagram @aolosite より
ラヴィル・イシアノフ『NCIS:LA 〜極秘潜入捜査班』シーズン12 © 2020 CBS Broadcasting Inc. All Rights Reserved.
マイケル・ケネス・ウィリアムズ©FAM008/FAMOUS
ジェームズ・マイケル・タイラー/『フレンズ』(C)Bright/Kauffman/Crane Productions in association with Warner Bros. Television Production Inc.