香川は決定機に絡む回数は限られたが、クレバーなプレーは地元メディアからも高評価を受けた。 (C) Rafa HUERTA

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 サラゴサに所属する香川真司は、今シーズンのラストマッチで、存在感を誇示した。

 現地時間7月20日、スペイン2部の最終節が行なわれ、本拠地で16位ポンフェラディーナと対戦したサラゴサは2-1で7試合ぶりに勝利。久々の美酒に酔いしれて、レギュラーシーズンを締めくくった。

 この試合で、4-3-3の左インサイドハーフで、6試合ぶりに先発起用された香川は、広範囲を動き回ってゲームメイクに徹し、的確なパス捌きでチームの潤滑油となった。

 相手ゴール前で脅威となるようなプレーは少なかったものの、攻撃のリズムを作り出し、フル出場で勝利に貢献した日本代表MFに、地元メディアも賛辞を送っている。Web専門メディア『El Desmarque』は、寸評採点において、決勝点を挙げたアレックス・ブランコの9に次ぐ「8」をつけたうえで、次のように評した。
 
「この日本人は懸命に働き、素晴らしいレベルのプレーを見せ、トップ下からプレーのオーガナイズまで務めあげた。自由にプレーしているように思え、中盤を支配していた。フィジカルの問題は感じられず、最後まで走り続けた」

 また、スペイン全国紙『AS』は、3点満点の寸評採点で「3」を与え、香川を絶賛する寸評を綴った。

「全ての側面で顔を出し、サラゴサのエンジンと頭脳になった。ポンフェラディーナの守備陣はハーフタイムまで、まったく対抗出来なかった」

 昇格プレーオフを前に復調の兆しを見せた香川は、6年ぶりのトップリーグ昇格を目指すサラゴサにとってキーマンとなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部