5月31日、東京競馬場で牡馬クラシック第2弾であり、「競馬の祭典」とも呼ばれるG菊本ダービー(芝2400m)が行なわれる。


前走の皐月賞を含め、4連勝で日本ダービーに臨むコントレイル

 今回はこの日本ダービーを、過去30回のさまざまなデータから分析していこう。

 まずは前走から。30頭の勝ち馬のうち、22頭がG技月賞(中山/芝2000m)からここに臨んでいる。2着馬も16頭おり、連対馬の60%強が”皐月賞組”だ。以下、GNHKマイルC(東京/芝1600m)からの出走で勝利した馬が3頭、G教都新聞杯(京都/芝2200m)からが3頭、G戯花賞(阪神/芝1600m)、すみれS(阪神/芝2200m)からが1頭と続くが、軸馬は前走が皐月賞の馬とするのがいいだろう。

 皐月賞組の皐月賞での着順で見ると、当然ながら1着馬が日本ダービー9勝と好成績。過去30年の間に9頭が”春のクラシック2冠馬”になっている。しかし、ここ3年は2017年アルアインが5着、2018年エポカドーロが2着、2019年サートゥルナーリアが4着と3連敗中。今年の皐月賞勝ち馬はコントレイルだが、昨暮のG汽曄璽廛侫襭咫蔽羯魁深2000m)からの臨戦過程もサートゥルナーリアと同じなのは嫌なデータだ。

 4戦無敗のコントレイルに続く2番人気が予想されるのが、皐月賞2着のサリオス。皐月賞2着馬の日本ダービー成績は3勝、2着3回と1着馬に比べると成績は落ちる。近年では2016年にマカヒキが勝利している。

「2番人気の皐月賞2着馬」に絞ると、過去30年で10頭が出走し、1993年ビワハヤヒデの2着が最高。3着も昨年のヴェロックスのみだ。勝ち馬となると1980年オペックホースまで遡らなくてはいけない。2000mの皐月賞でも距離不安を囁かれていたサリオスにとっては、さらにマイナスのデータになる。

 一方で、皐月賞3着馬は2着馬より好成績で、4勝、2着4回という成績が残っている。昨年もダノンキングリーが2着。過去には2010年エイシンフラッシュ、2012年ディープブリランテなどが勝利している。ただ、過去に馬券圏内に入った馬は、皐月賞で勝ち馬から0秒5差以内に入っており、今年の同レースで0秒7離されたガロアクリークはちょっと厳しいかもしれない。

 皐月賞組は大敗した馬も好走している。2009年はロジユニヴァースが14着から巻き返して1着、リーチザクラウンも13着から2着に入り、2011年のベルシャザールは11着から3着と好走した。今年で言えば、皐月賞13着のマイラプソディなども、2歳時の昨年はかなり強い競馬を見せていただけに捨てきれない。

 なお、人気上位になりそうなワーケアはG玉鐇絃泪妊ープインパクト記念(中山/芝2000m)2着からの参戦。このローテーションで日本ダービーに臨んだ馬は2018年のダノンプレミアムのみで、弥生賞を勝って4戦4勝とした同馬は、日本ダービーでも1番人気に推されたものの6着に敗れている。挫跖(ざせき)のためやむなく皐月賞を回避したダノンプレミアムと、予定どおりのローテーションできたワーケアを単純に比べることはできないが、参考までに覚えておいていいだろう。

 ちなみに、1996年にすみれSから参戦して勝利したフサイチコンコルドとは、中11週とレース間隔が同じ。過去30年で、中11週以上で馬券に絡んだのはこの馬だけだ。ただ、近年ではローテーションに関する考え方も変わってきており、レース間隔の長さはそれほど気にする必要はないだろう。

 人気という点から見ると、1番人気馬が16勝(2着5回)と半数以上を占め、2番人気馬が3勝(2着5回)、3番人気馬が6勝(2着7回)。2番人気馬より3番人気馬のほうが成績がいいのがポイントだ。最も人気がなかった勝ち馬は、昨年のロジャーバローズで12番人気。そのほか、最近の人気薄では2018年に16番人気のコズミックフォースが3着に入り、複勝は3640円の高配当を記録している。

 続いて血統を確認していこう。過去30年の最多勝種牡馬はサンデーサイレンスで6勝。ディープインパクトの5勝、ブライアンズタイムの3勝、キングカメハメハ、トニービンの2勝と続く。この中で今年出走があるのはディープインパクト産駒のみで、2018年のワグネリアン、2019年のロジャーバローズと連勝中だ。

 サンデーサイレンス産駒は1995年からの12年で6勝だが、ディープインパクト産駒はここ8年で5勝と、勝率はかなりいい。今年はコントレイルのほか、アルジャンナ、サトノインプレッサ、サトノフラッグ、ブラックマジック、レクセランスの6頭が出走。昨年のロジャーバローズ、2018年の5番人気ワグネリアンなど、人気上位馬でなくても勝利しているため、1番人気のコントレイル以外も注目だ。弥生賞ディープインパクト記念勝ち馬で、皐月賞は5着だったサトノフラッグは、皐月賞7着から臨んだワグネリアンと臨戦過程も似ている。

 ワーケア、サリオス、マイラプソディが出走するハーツクライ産駒は1勝、2着2回。2014年ワンアンドオンリーが皐月賞4着から3番人気で勝利している。2011年10番人気で2着のウインバリアシオンは青葉賞1着から、2017年3番人気で2着のスワーヴリチャードは皐月賞6着からの参戦だった。ワンアンドオンリー、スワーヴリチャードと、人気上位馬が崩れていないのはサリオスにとっていいデータだ。

 最後に枠番、馬番を見てみよう。最多勝は8勝の1枠、5勝の1番。最内でロスのないコース取りができることが強みになる。内目の枠が強いのは日本ダービーに限らない傾向だが、意外にも4枠と6〜9番の馬は未勝利となっている。外枠の馬が好位置を取ろうとスタート直後に内に切れ込むことが多いので、そのあおりを食うことも多いのだろう。昨年4着のサートゥルナーリアは6番だった。 以上、前走、人気、血統、枠番・馬番のデータから日本ダービーを分析してみた。総合すると、近年は敗れているとはいえ、やはり皐月賞馬の成績は良好であり、血統的にも強調材料のあるコントレイルが筆頭。1番人気馬の勝率もいいため、無敗の2冠馬誕生の可能性が高いと見る。枠順も気になるが、コントレイルには父ディープインパクトの最高傑作と皆が認めるような走りに期待したい。