By U.S. Geological Survey.

エジプトの砂漠の上にできたミステリーサークルは、半分だけ真っ暗なものもあれば、半分は明るく半分は暗いものもあり、謎めいてみえます。このミステリーサークルはファラオの時代から続く古代の神秘的なモニュメントなどではなく、砂漠地帯でも農業を可能にするための土地再生プロジェクトの中で生まれたものであると、NASA Earth Observatoryが説明しています。

Earth Matters - Egypt’s Greening Desert

https://earthobservatory.nasa.gov/blogs/earthmatters/2017/03/29/egypts-greening-desert/

Space in Images - 2019 - 04 - Egyptian crop circles

http://www.esa.int/spaceinimages/Images/2019/04/Egyptian_crop_circles

ミステリーサークルは1999年に何もなかった砂漠にポツポツとできはじめます。



年を経るごとに順調に数を増やし続けて2009年にはこんな感じ。



2018年には何百もの数になります。欧州宇宙機関(ESA)は1998年から2019年にかけて上空からこのミステリーサークルを撮影した画像をタイムラプスムービーのようにまとめたGIFファイル(54.00MB)を公開しています。



これらのミステリーサークルはエジプトの西部にあるイースト・オワイナットに作られたものです。イースト・オワイナットはアフリカ大陸北部を横断するように広がる世界最大の砂漠、サハラ砂漠に繋がっています。イースト・オワイナットは1年に数センチほどしか雨が降らず、乾燥指数では地球上で「最も乾燥している」と分類される「極乾燥」の地域です。しかし、農業の需要の高まりを受けて、イースト・オワイナットで1998年1月に土地開発プロジェクトがスタートし、砂漠での農業が試みられるようになります。

イースト・オワイナットは雨が降らないため、土地開発プロジェクトでは地下水をくみ上げてスプリンクラーで半径400メートルに散水する「センターピボット農業」が実施されることとなります。スプリンクラーを中心として円形に農地が形成されるため、ミステリーサークルのような形になるとのこと。



使用される地下水は世界最大の帯水層・ヌビア砂岩帯水層から流れ出てきており、再生可能な水資源ではないものの、塩分が少なく農業に適した水とのこと。栽培される作物は小麦・大麦・ジャガイモなどで、長い日照時間もあってか品質は良く、豊富に採れるようです。



By Ragab Hafiez

生産された作物は農場の東にあるシャーク・エロワイナット空港から出荷されます。



また、円形農地の半分だけ色が薄くなっている場所がある理由は、夏の時期の水不足のために半分を休耕地にしているためだそうです。