ワイヤレス電気、日本が世界をリード
1月22日放送、「news every.」(日本テレビ)では、日本がリードするワイヤレス電気。京都大学で開かれた会議では、電力のワイヤレス化、電波を使ってより離れた場所に送電する技術について話し合われた。番組ではどんなものか見せてもらった。今月アメリカのラスベガスで開かれた家電見本市でもこの技術を使った製品が登場した。電気をワイヤレスで使う技術は、すでにスマホ充電や電動歯ブラシなどに使われている。
電子マネーとして普及しているSuicaなども、ワイヤレス給電の技術を応用している。電波でのワイヤレス給電を利用する場合、電波保護方針に則った製品化が必要となる。ワイヤレス給電に必要な半導体や電波技術は、日本が世界をリードしているため、日本の企画を国際標準にすることが大切だ。
スマートフォンなどの家電で実用化が進んでいる。電気が飛ばせることで煩わしい配線がなくなり、見た目にもスッキリすることから今後はさらにいろいろなものがワイヤレス化に向かうだろう。
電気を飛ばす技術は1880年にニコラ・テスラが発見した電磁誘導の原理がベースとなっている。テスラはこの原理により遠距離への送電が可能になることから、現在では当たり前となった交流電流を生み出し、1900年代に電磁波を利用して電気を飛ばすワイヤレス送電システムを発明した。その技術が近年になって認知されたことで、研究が急速に進むようになったのだ。
自動車の分野ではEHやPHVの充電の簡略化を目的に注目されるようになった。家電メーカーなどが開発にしのぎを削っている。ワイヤレス給電には磁界共鳴方式と電磁誘導方式の2種類が存在するが、実用化の主流となっているのが磁界共鳴方式だ。電力の送電距離が長く、3kWを超える電力を20センチ離れていても90%以上の効率送電が可能という。
トヨタや三菱自動車、IHI、TDKなどが開発元のWiTricity社と技術提携してこの方式を採用し、ホンダもスマートハウスに磁界共鳴方式のIHI製ワイヤレス給電システムを組み込んでいる。
まだまだこれからの技術だが、実用化にはあと少し。日産も電動バスや大型電動トラック向けにワイヤレス給電を実用化している。総務省はワイヤレス給電システムの搭載率が2020年に20%、2030年に50%に到達すると予測して、海外需要はその20倍程度を見込んでいる。夢のある未来の技術だ。
