学生の窓口編集部

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ポルトガルの住宅街に突如、不可思議な模様の配電盤が登場しました。半分が鉄、半分が青いタイルに覆われた、トリックアートのような配電盤です。人に目を向けられることのない無機質なボックスは、一体なぜ、このような姿になったのでしょうか。
タイルに込められた、あるアーティストの思いを米サイトBored Pandaよりお届けします。


実はこのタイル、本物ではなく配電盤に描かれた絵です。イラストレーターである、Diogo Machado氏によって描かれました。2008年、ポルトガルの首都リスボンにほど近く、650年の歴史を持つカスカイスの村で始められたこのプロジェクトで、Machado氏はポルトガルの歴史と自分自身がポルトガル人であることを認識するための何かをしたいと考えました。

そこで描かれたのが、Machado氏の作風である「奇妙な」イラストの世界。そこにポルトガルの伝統的なタイルのパターンを組み合わせたのでした。

Machado氏は、「急ぎ足で進んでいくテクノロジー中心の現代では、伝統の意味と継承を考えることが重要」と言います。彼は子供のころから、建物の内外でこういったタイルを見てきたそうです。思わず近寄って見ずにはいられない不思議な絵にタイル模様を含めることによって、「街に眠っている美しさを考えてもらいたい」とのこと。本来ならいつもそこにある、自分たちの文化に気付いてもらいたいという思いが込められているそうです。

Machado氏の絵は配電盤だけでなく、崩れそうな古い建築物や街のアーチなどにも描かれています。伝統を知るだけでなく、人々の気持ちまで明るくなりそうなプロジェクトですね。

■ステンシルの壁画(カスカイス/ポルトガル-2014年)

■Djerbahoodプロジェクト(アーリアドゥ/チュニジア-2014年)

(文/訳 木口マリ)

写真/記事提供:Bored Panda

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