ダービーに勝つため、うまくシーズンを終えるためのアペリティーヴォだった。4月28日、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は再び“後見人”に戻ったのだ。同代表取締役は、クラレンス・セードルフ監督と会っている。将来について話すためではない。大事なのは今だ。ガッリアーニ代表取締役は、残り3試合に向けて、指揮官に役立つアドバイスを送ったのである。

ガッリアーニ代表取締役が向かったのは、「Finger’s Garden」。セードルフ監督が経営する2つのレストランのうちの一つだ。到着が19時、出たのは1時間半後だった。ガッリアーニ代表取締役は、友人であるカルロ・アンチェロッティ監督が率いるレアル・マドリーがバイエルン・ミュンヘンに快勝するのを見逃したくなかったからである。2人の会談は、笑顔があり、リラックスした様子だった。

ガッリアーニ代表取締役は『Sky』で、「(リッカルド・)モントリーヴォは好きなところでプレーできる。トレクアルティスタ(トップ下)としてもね。だが、私がメンバーについて言うことはやめた方が良いだろう」と話している。

実際には、ガッリアーニ代表取締役はいくつかのアドバイスをセードルフ監督に与えている。ミラネッロ以外で彼ら2人が一緒だったのは、3月21日以来のことだ。パルマ戦での黒星と、アルコレでのサミット(シルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長やバルバラ・ベルルスコーニ代表取締役、不満を抱く一部選手たちも参加)を経て、ガッリアーニ代表取締役がセードルフ監督をクラブオフィスに招集し、指揮官のマネジメントについて不満要素を並べ立てたときのことである。

それからガッリアーニ代表取締役はローマ戦の前泊に同行し、彼が“後見人”を務めたことは、6試合連続無敗(5勝1分け)という結果につながった。そのガッリアーニ代表取締役がセードルフ監督との会談で特に話したのが、テクニカルな面についてだ。何を気に入ったか、何が気に入らなかったか、クラブの見解を示したのである。

ポイントは、ディフェンスの両サイド、MF本田圭佑の起用、FWマリオ・バロテッリとFWジャンパオロ・パッツィーニの同時起用である。

クラブが価値を高めるべき財産と見ているマッティア・デ・シリオとイニャツィオ・アバーテがベンチにいる中で、なぜダニエレ・ボネーラとケビン・コンスタンを起用したのか。攻守においてより適しているMFアンドレア・ポーリをベンチに置いて、なぜ負傷明けでスタミナがない本田を起用したのか。バロテッリが横にFWがいるときにより良いプレーをしているのに、なぜ彼とパッツィーニを同時に先発させないのか。これらがポイントだ。

セードルフ監督はガッリアーニ代表取締役の話を聞いたが、彼の考えを変えさせるのは簡単なことではない。彼にとってデ・シリオは右サイドバックであり、バロテッリとパッツィーニの同時起用についても動くことはない。ベンチに代役のセンターフォワードがいなくなるからだ。最後に決めるのは、彼なのである。

ガッリアーニ代表取締役は自らが介入することで、3月のときと同じ効果が得られることを願っている。将来に関する話はまったくない。ただ、残り試合の結果や、ヨーロッパリーグ出場権獲得とは別に、そしてサポーターの支援にもかかわらず、すべてはすでに決まっている。サポーターは、セードルフ監督がなぜこれほどフロントに嫌われているのか理解できていない。後半戦の成績は、マッシミリアーノ・アッレグリ前監督が率いた前半戦よりも良いからだ。

セードルフ監督の運命が変わるとしたら、シルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長が突然考え直すしかない。だが、同名誉会長もいくつかの戦術的チョイスやフォーメーションに意固地なところ、ドレッシングルームの管理(特にイタリア人選手たちの難しい関係)を気に入っていないのだ。

2日から、シーズン後に関する話が再びなされるだろう。そこには弁護士が絡んでくるかもしれない。セードルフ監督は年俸250万ユーロ(約3億5000万円)の2年契約を残している。続投にならなかった場合、彼がそれを捨てることを望むことはないだろう。