SK hynixがSamsungを抜き韓国で最も価値の高い企業に、「間もなく米国株式市場に上場」との情報も

半導体企業のSK hynixが、ライバルのSamsungを抜いて韓国で最も時価総額の高い企業となったことが分かりました。SK hynixの株価は2026年に入って4倍以上に上昇しています。
SK Hynix Tops Samsung to Become South Korea’s Most Valuable Company - WSJ
https://www.wsj.com/tech/sk-hynix-tops-samsung-to-become-south-koreas-most-valuable-company-279419a0
https://www.koreajoongangdaily.com/business/sk-hynix-edges-past-samsung-electronics-in-common-stock-market-capitalization/12734238
AI boom propels SK hynix past Samsung to top South Korea market cap - CHOSUNBIZ
https://biz.chosun.com/en/en-finance/2026/06/22/G776KBDY3BABJLQ2ZDP3SD4KNQ/
韓国取引所によると、SK hynixの株価は2026年6月22日に前日比で5.6%上昇し、発行済み株式数に基づく推定時価総額が2080兆ウォン(約219兆円)に達したとのこと。一方でSamsungの株価は0.1%下落し、時価総額は2067兆ウォン(約218兆円)となりました。韓国総合株価指数はこの日0.7%上昇し、過去最高値を更新して取引を終えました。
SK hynixの急伸は、AI向けメモリーチップ需要の拡大と、高帯域幅メモリー(HBM)分野における競争力への期待が反映されたものだと見なされています。AIの基板となる大規模言語モデルの学習には通常、NVIDIAのグラフィックス処理ユニットとHBMの組み合わせが必要となるため、HBMの主要サプライヤーであるSK hynixはAI需要の急増を受けてNVIDIAと共に株価が上がり続けています。
SK hynixは2026年4月にNVIDIAの「Vera Rubin」プラットフォームでの使用を想定して設計した次世代メモリモジュールの量産を開始したほか、2026年6月にはNVIDIAと技術提携を行い、次世代メモリの開発を進める計画を発表しました。
NVIDIAがメモリ大手のSK hynixとの技術提携を発表、AI対応のために次世代メモリを共同開発 - GIGAZINE

Samsungは2000年に韓国で最も価値の高い企業になってから25年間にわたりその座を維持してきましたが、今回、その牙城が崩れることとなりました。
SamsungもSK hynixと同様にHBMを開発していますが、ここ数カ月でSK hynixはSamsungを大きく上回るパフォーマンスを示しています。韓国メディアのThe Korea JoongAng Dailyは「Samsungは半導体に加えてスマートフォンや家電製品も手掛ける多角的な事業ポートフォリオを維持しているため、半導体ブームが株価に与える影響が薄められた可能性がある」と指摘しました。
また、SK hynixが米国株式市場に上場するという投資家の期待も時価総額急伸を後押ししたと考えられています。SK hynixは2026年3月に上場に向けた非公開申請を実施したと発表しましたが、その時期は不明なままです。ただ、ロイターが取材した関係者は、投資家層を拡大するため早ければ2026年8月にも上場する計画だと伝えたとのことです。

高まり続けるAIの需要に対応するため、SK hynixは今後5年間でメモリチップの生産能力を倍増させる計画を示しています。同社は韓国に先進的なパッケージングに特化した製造工場の建設に19兆ウォン(約2兆円)を投資する計画も示しており、2026年4月には清州市で先進的パッケージング工場の起工式を実施しました。
なお、2026年6月にはIntelがSK hynixの元CEOであるSeok-Hee Lee氏をファウンドリー担当のエグゼクティブバイスプレジデントに任命したことを発表しています。Intelは先進的パッケージング技術を強化する予定です。
