初の「AIワールドカップ」、判定システムの裏に中国人エンジニアの知恵―中国メディア
2026年6月11日、中国メディアの第一財経は、同日開幕したサッカーワールドカップについて、判定システムなどに中国の技術が関わっていると報じた。
記事は、米国、カナダ、メキシコが共同開催する今大会を「初のAIワールドカップ」と称した上で、大会の全スケジュールに国際サッカー連盟(FIFA)の公式テクノロジーパートナーである中国レノボグループのソリューションが組み込まれていると紹介した。
そして、最も注目される応用として選手の3Dデジタルツインが判定プロセスに導入され、レノボが生成した3D再構築モデルをホークアイの半自動オフサイド識別技術に適用することで、個人の体格差を考慮した正確な判定支援が可能になったと伝えた。
また、没入型コンテンツやリアルタイムのデータ統計によるファン体験の変革が進められているほか、チーム向けの分析ツールとしてリソースの格差を縮めることができる「Football AI Pro」が共同開発されたと説明している。
記事は、レノボのスポーツ・エンターテインメントビジネス担当ディレクターであるサンティアゴ・マンソ氏が、今大会はAIが真に変革をもたらす初の大会として位置づけられているとの認識を示すとともに、ソリューションの大部分は中国のエンジニアやプロジェクトマネージャーによって開発され、彼らの知恵がなければ実現不可能だったとコメントしたことに触れた。
さらに、AI技術が判定に介入することについて、マンソ氏が「最終的な決定権と判定の責任は常に審判本人にある」と強調したことも紹介している。
記事は、ドイツ銀行の予測として今大会が世界に最大約400億ドル(約6兆4000億円)のGDP増加をもたらし、FIFAにとっても史上最も収益性の高い約89億ドル(約1兆4000億円)の収入をもたらす予測であると伝えた。(編集・翻訳/川尻)
