テレ朝『あのちゃんねる』打ち切りで露呈した“超個性”あのちゃんと事務所の温度差
非を認めたテレ朝だが
タレント・あの(年齢非公開)がMCを務めるテレビ朝日系の『あのちゃんねる』が正式に打ち切られることになった。7月の改編期を待たずして6月15日に終了する。
発端はタレント鈴木紗理奈(48)への「嫌い」発言。5月18日放送の同番組で嫌いな芸能人を聞かれたあのが「鈴木紗理奈」と実名告白したことが、紗理奈本人の耳に入り、
〈普通にショックやし、共演してない時に言うとか意味わからんし、それそのまま放送するスタッフも意味わからん〉
などと反撃にあった。
いわゆる欠席裁判で、テレビ朝日は23日、編集方針や関係各所への不備を認めて、
「この度の責任はすべて番組制作側にあり、鈴木様、あの様をはじめ関係者の方々に多大なるご迷惑をおかけしてしまったことを改めて深くお詫び申し上げます」
と謝罪コメントを出した。
テレビ朝日が全面的に非を認めている以上、追及の矛先は同局のみに絞られる。とはいえ、時系列を追っていくと、あのの“超個性”に周囲も“対応できていなかったのでは?”という疑問も残る。
あのは23日のポストでかねてから番組サイドに対し
〈この表現は嫌です〉
〈これはゲストの方が大変な思いするからやめてください〉
と訴えていたが、一向に改善されなかったと暴露。紗理奈への「嫌い」発言も「ピー音」を入れてほしいと要望していたという。その上であのは、
〈もう続けたくないので番組を降ります。つまり、番組が終わるということになると思います〉
と宣言した。
これが瞬く間にネットニュースになると、一部メディアではテレ朝とあのの所属事務所が番組を巡り「協議中」であると伝えた。これに
「えっ!?」
と驚いたのが音楽関係者だ。
「あのちゃんがXで終了宣言する一方で、テレ朝と事務所はまだ協議中。こういうことは足並みを揃えて発表するのが定石なのに……。あのちゃんが先走ってしまった感は否めません」
冠番組の張本人が終了宣言することは極めて異例だ。
関係者が明かす、あのの裏側
テレ朝で長く『報道ステーション』を担当した古舘伊知郎(71)は、自身のユーチューブ動画で
〈いろんな事情はあるにしてもだよ。自分の名前が付いている冠番組を再三、この制作会社と揉めていたからって、これを機会に番組を降りますっていうのは、それは本当は『ない』んだよ〉
と私見を述べた。広告代理店関係者も
「番組を打ち切るにはスポンサーなど関係各所への根回しが必要。今回はイレギュラーが起きて、猛スピードで意思決定がされたように見える。非があるのはテレ朝だが、少し同情する部分もある」
と語る。
番組が風雲急を告げるなか、紗理奈の所属事務所は5月26日に声明を発表し
〈鈴木が発信いたしました思いの根底にありますのは、特定の個人を非難することではなく、本人が不在のまま話題として扱われる演出や、その内容がそのまま放送されることに対する率直な思いでございます〉
と真意を説明。テレ朝については
〈深い信頼を寄せている放送局でございます〉
と気遣い、あのちゃんに対しても
〈今後ますますご活躍されることを心より願っております〉
とエールを送った。どこかヒートアップする状況を鎮めようとする配慮がうかがえる。
これにあのの所属事務所も呼応。
〈お名前の挙がっているタレント様、およびその関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを、所属事務所として心よりお詫び申し上げます〉
と謝罪した。
「あのちゃんのポストとのコントラストが印象的です。これを見ると、あのちゃんと事務所の間で意思疎通は図れていたのかな? と勘繰ってしまいます」(前出・音楽関係者)
あのは頭の回転が速く、相手が何を求めているか瞬時に理解できる才能を持つ一方で、気難しさも持ち合わせているという。彼女を知る芸能プロ関係者は本サイトの取材に対し、
「波長の合わない人とはほとんど喋りません。マネジャー的な人は複数名いて、彼女の要望に応じて役割分担しているそうです。周囲はとにかく彼女の気分を害さないようにしていると聞きました」
と語る。
くだんの暴露ポストも、事務所関係者の事前チェックがあったとは思い難い。
信頼関係崩壊による『あのちゃんねる』の終了。近年のテレビ業界ではあまり例のない悲しい結末となってしまった――。
