阪神・藤川監督が出した「手紙」とは…?プロ野球「明暗クッキリのベンチ裏レポート」

写真拡大 (全6枚)

予想を裏切る好スタート

球春、到来! 各チームとも15試合ほどを消化し、早くも明暗が分かれつつある(記事内の数字は4月13日時点)。

開幕3カードを7勝1敗とロケットスタートを切ったのは、大方の評論家が最下位に予想したヤクルトだった。

手術明けの塩見泰隆(32)に加えて、内山壮真(23)に茂木栄五郎(32)、山田哲人(33)、キャンプで豪打を見せて期待を集めたドラ1の松下歩叶(あゆと)(23)までもが離脱。もはやファンも見慣れた″ヤ戦病院″状態でシーズンに臨んだが、池山隆寛監督(60)のタクトが冴えた。

「強打のサンタナ(33)とオスナ(33)の前後にコンタクト能力の高い打者を置き、エンドランや盗塁、進塁打を駆使して1点をもぎ取る作戦は師匠である故・野村克也さんを彷彿(ほうふつ)とさせます」(スポーツ紙ヤクルト担当記者)

楽天コーチ時代は厳しい指導で有名だったが、ヤクルト復帰後の池山監督は選手を褒めちぎり、担当記者にも「なんでも聞いてよ」とオープンマインド。「好々爺ぶりもノムさんぽい」と話題だ。

「ポスティング制度を利用してホワイトソックス入りした村上宗隆(26)の譲渡金が入ったはずですが、球団は大物助っ人獲得に動かなかった。それでも、キハダ(30)やリランソ(31)ら、メジャーでは花開かなかった剛腕二人らで強力なリリーフ陣を作り上げた姿は″野村再生工場″を想起させます。唯一引っかかるのはバントの忌避(きひ)。無死一・二塁でピッチャーに打席が回っても″投手は9人目の野手″という謎の理論で、送らずに打たせますからね」(元球団幹部)

ここまで投手の犠打はゼロ。「負けに不思議の負けなし」とはノムさんの言だが、セオリーに抗う″イケヤマジック″はこの先、吉と出るか、凶と出るか。

その池山ヤクルトの4カード連続勝ち越しを阻止した阪神だが、「去年なら楽に取れていた試合で苦戦している」(夕刊紙デスク)と、前評判ほどの強さは発揮できていない。石井大智(28)と及川(およかわ)雅貴(24)という昨季の防御率0点台リリーバーの不在が大きいが、スポーツ紙遊軍記者は「心配無用」と言い張る。

「春季キャンプではOBらに手紙で″今季も取材対応しません″と通達。藤川球児監督(45)の″嫌われることを厭(いと)わないチームマネジメント″は今年も健在です。昨年のドラ1・伊原陵人(たかと)(25)はすでに2勝をマーク。ヤクルト戦で初先発初勝利を挙げた茨木秀俊(21)や160km/h右腕の木下里都(りと)(25)、打者転向1年目ながら二軍で3割近く打っている西純矢(24)らブレイク候補が目白押し。ドラ1の立石正広(22)も『新人時代の森下翔太(25)より対応力は上』と好評。岡田彰布オーナー付顧問(68)もスイングを見ただけで『これは使える』と断言しました。新戦力が穴を埋めるでしょう」

次期監督候補と「4人のOB」

主砲の岡本和真(29)が退団した巨人は2年目のキャベッジ(28)と新加入のダルベック(30)、3番を任された泉口友汰(26)が気を吐き、勝率5割をキープ。だが、球団OBは不安げだ。

「先発陣にエースがいない。山粼伊織(27)が右肩の故障で離脱。深刻なのは戸郷翔征(しょうせい)(26)です。肩やヒジなど体に問題があるわけではないのにパフォーマンスが上がらないから、出口が見えない」

戸郷が心酔していた菅野智之(36)と桑田真澄・前二軍監督(58)の相次ぐ退団と戸郷の不調がリンクしていることを、この球団OBは重視している。

「竹丸和幸(24)にウィットリー(28)、マタ(26)、田中将大(37)に則本昂大(35)と、巨人の先発は新人と外国人と外様ばかりで精神的支柱がいない。『マエケンがいれば……』なんて声が聞こえてきます。前田健太(38)は経験豊富で人柄も抜群にいい。こんなときこそ存在感を発揮してくれたはずだから。実際、巨人に来ると見られていましたが、″先発として競争させてほしい″という彼に、球団が明確な起用法を提示できず、楽天に攫(さら)われた--と専らのウワサです」

メディアでは、早くも次期監督の名前が取り沙汰されている。

「2リーグ制になってから、ジャイアンツはシーズン途中で監督が替わったことが一度もない。『この伝統だけは守ってほしい』と口にする球団関係者やOBのなんと多いことか。にもかかわらず監督人事報道が出るのは、現チームに対する危機感の表れでしょう。営業面を考えれば松井秀喜(51)を招聘したいところですが、彼の生活拠点は米ニューヨーク。彼も家族も現地での暮らしを気に入っており、長く日本の野球から離れていることもネック。一筋縄では行かないでしょう。

山口寿一オーナー(69)は桑田二軍監督が退団した際に『本意ではなかった』とコボしていた。″桑田監督″という腹案があったのではないか。実は井端弘和(50)という線もあったようです。巨人でプレーし、コーチもやっている。WBCで世界一を成し遂げたら候補の一人になりえたが、それもなくなった」(同前)

セ球団の編成担当が続ける。

「松井を引っ張るならミスターとの繋がりにすがるしかないですが、二人が交わしたという″約束″とは、巨人ではなく、日の丸--侍ジャパンの監督ではないか。この窮地に、私は江川卓(70)の″ワンポイント登板″があると見ています。入団時、巨人は将来の監督手形を切ったと言われていますし、本人も生涯読売を貫いている。人気も話題性もある」

助っ投先発に頼るのがいかに危険かを、ジャクソン(29)、ケイ(31)、バウアー(35)の3本柱が去ったDeNAが示している。一昨年の日本一球団が開幕早々、最下位という苦杯を舐めたのだ。

浮沈の鍵を握るのは相川亮二監督(49)の用兵となるが、「1番・牧秀悟(27)」は不評で、「クローザー・入江大生たいせい・27)の先発転向」も目立った成果を出せず、入江は早々に二軍行きとなった。

「相川さんは″選手と同じ目線で会話する、気を遣わせない″をモットーにモチベーター型の指揮官を目指しているようですが、傍目には″馴れ馴れしい″だけに映る。チームが緩んだとき、引き締めてきたのが桑原将志(32)だったのですが、FA移籍してしまった」(スポーツライター・藤本大和氏)

ホームランウイングの新設で本拠地バンテリンドームの右中間と左中間が最大6m狭まり、メジャー通算164発のサノー(32)が加入。課題だった得点力アップが見込まれ、優勝候補にも挙げられた中日がもがいている。

期待された″ホームランウイング弾″はわずかに2本。「阪神のクリーンナップには4月11日の試合だけで3発放り込まれ、″これじゃ虎に翼だ″とファンは呆れていました。点は取れるようになったが、それ以上に取られている」(スポーツ紙中日担当記者)のだ。特に救援陣の防御率が5点台と深刻で、開幕5カードで6試合も逆転で落としている。

今年は球団創設90年の節目。ファンクラブの有料会員数が過去最高を記録するなど、期待の高まりを井上一樹監督(54)も肌で感じている。

「地元・名古屋でも『中日の監督、誰だっけ?』という声が少なくないそうで、積極的にメディアに出るようになりました。″井上監督がキャラ変した″と一部で話題ですよ。親父ギャグが滑っているのが玉に瑕(キズ)ですけどね」(夕刊紙デスク)

救援右腕のアブレウ(30)が投球中にぎっくり腰を発症。逆転負けした際の「早く言ってよ」は大ウケしたが……。

『FRIDAY』2026年5月1・8日合併号より