駒澤大学の藤田敦史監督

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駒澤大学の“三冠世代”が今年3月に卒業。大八木弘明総監督や藤田敦史監督が熱い思いを語りました。

3月23日、駒澤大学陸上競技部の卒部式が行われ、山川拓馬選手、佐藤圭汰選手、伊藤蒼唯選手ら大学陸上界を盛り上げた面々が出席。普段の練習着やユニホームとは違いスーツ姿で笑顔の卒業となりました。

大八木弘明総監督 “今の4年生は全てをやってきた” 在校生にかけた言葉

この学年は1年時に出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝を制す三冠を達成。

そのとき指揮していた大八木総監督は、「4年生、卒業おめでとうございます。4年間って長いようで短かったのかなと思います。俺が今の4年生を勧誘して、よくここまで来たなと思います。色々、苦言も言ったり、色んなこともありましたけれど、みんな成長してくれたという実感です」と笑みを浮かべます。

次のステージに向けては、「今度は社会に出て行ったり、家族もできたりするわけだから、今度は相手のために、人のためにやることも大事だ。4年間は自分のために多分やってきたと思う。今度は相手のためにもやらなきゃいけないし、自分のためにもやらないといけない。今度は2つのことをしっかりやっていってほしいなと思います。これからの人生は長いんだからしっかり自分の中で目標を考えながらやっていってほしい。ここにいる4年生はやれると信じている」と言葉を投げかけました。

一方、在学生には、「4年生がどこまであなたたちに話をしたかわからないけれど、この4年生をみてどう感じるか。駒澤大学ってやはり勝たなくちゃいけないチーム。あなたたちが勝ちたいか勝ちたくないかは、お前たちの気持ち次第。だから厳しいことを言う。俺はいつでも勝ちたい。負けるのは大嫌いだから。負けたらもう一回負けないような努力をする。今の4年生にも厳しいことしか言わなかったかな。満足したら終わりだから、自分の中で満足っていうのは自分が引退のときだ。自分はこれでいいという。それまでは自分の中でどう進化するか、どう努力をするかだ。今は総監督でいるけれど、外から見てても今は本当に弱いチームだ。強くなるチームはもっと自分たちに厳しくなって一生懸命練習やって成果を上げて行ってほしいな。今の4年生は全てをやってきた。まだいるうちの色んなアドバイスをもらいながら、この駒澤大学を強くしていってほしい」と厳しい言葉も交えて語りました。

涙の藤田敦史監督 “苦しい時に助けてくれた学年だった”

一方、あふれる思いが止まらなかったのは藤田監督です。「みんなに伝えたいのは“雲外蒼天”という言葉。雲の上には必ず晴れ間がある。一生懸命辛い時でも頑張っていれば晴れ間が見える。4年生が苦しいことも頑張ってきて、午後には晴れ間が見えた時に雲外蒼天って言葉が思い浮かんだ」とこの日の天気も絡めて話します。

また、「苦しい時もあったと思うんだよ。ケガして走りたいけれど、走れないとか。だけれど、苦しい時に助けてくれた学年だった」と声を震わせる藤田監督。「大変なこともいっぱいあった。最後は勝たせてあげたかった...あの箱根は...」と総合6位に終わった今年1月の箱根駅伝について触れ、目に涙を浮かべます。

「けれど、勝たせてあげることができなくて申し訳なかったと思うんだけれど、それでも私自身も色んなことを勉強させてもらって、これからもう一回強いチームを作ろうと決意をね、もらった気がする。この箱根の負けを終わらせないようにやっていきたいと本当に思うので、これから実業団や一般就職するものもいると思うんだけれど、見ていてほしいなと思います」と目から涙がこぼれていました。

さらに大八木総監督に続いて在校生にはゲキ。「4年生が抜けて、ものすごくたるんでいるところが出ている。選手もそうだし、マネージャーもそうだし、たるんでいるところが出ている。だけれど、やっぱり今日の朝も言ったけれど、4年生がどれだけ悔しい思いをして箱根を負けたかっていうね、その思いを在校生がどれだけ感じるか。そこがもう一回チームが生まれ変わるためのポイントになると思います。この4年生の思いは、絶対在校生が受け止めて前に進まなかったら何にもならない。駒澤は強くないといけない。なんとかしてこの4年生が引っ張ってきた強いチームを作りたい。これから社会に出て、苦しいこともあるかもしれない。でもさっき言ったように雲外蒼天ね。苦しいことを頑張れば綺麗な晴れ間が見えますので、社会に出て悩んだことがありましたらグラウンドに戻ってきて、色んな話を聞かせてもらいたい」と話し、挨拶を締めました。