かわいいカエル目で復活 ルノー・トゥインゴ E-テック(1) 初代を想起させるレトロフューチャー 思わず食べたくなる?
オリジナルのトゥインゴは1992年に発売
ルノーから、なんとも可愛いハッチバックが登場した。オリジナルのトゥインゴは1992年に発売され、個性的なデザインで、都市部へ住む人を中心に支持を集めている。後継となるバッテリーEVは、それを想起させるレトロフューチャーな姿をまとう。
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駆動用バッテリーはリン酸鉄リチウムで、27.5kWhと容量は控えめ。急速充電は50kWに対応し、航続距離は262kmがうたわれる。寒い季節には大幅に短くなると予想されるから、セカンドカーでなければ、やや役不足かもしれない。

ルノー・トゥインゴ E-テック・エレクトリック(欧州仕様)
とはいえ、フィアット500eの航続距離はこれより短い。ヒョンデ・インスターはより長く走れるが、価格は高い。トゥインゴ E-テック・エレクトリックは、英国では2万ポンド(約420万円)以下で提供されるという。
バンパーパッドに角のようなテールフィン
スタイリングは、とてもキュート。ふっくらとした曲面のボディには、カエルのような半円形のライトが前後に突き出ている。フロントマスクは明るい表情で、設定される塗装色は鮮やか。5ドアのボディは、実用性にも気が配られている。
飛び出たリアウインドウは丸くカーブし、テールライトのフィンが風を切る。いずれも、リアの気流を整える目的があるという。実際、角のような小さなフィンは、64km/hでの走行時に5km弱も航続距離を伸ばすとか。

ルノー・トゥインゴ E-テック・エレクトリック(欧州仕様)
バンパーには、当たることを想定したラバーパッド。「パリでは、オーバーライダーが必要です」。デザインを率いたローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏が説明する。「プロポーションは完璧。思わず食べたくなりません?」。かなり気に入っているらしい。
全長は3789mm、全幅は1720mm、全高が1491mmで、500eより大きいが、ミニ・クーパー Eよりは小さい。プラットフォームは、ルノー 5 E-テックと同じRGEVスモール。リア・サスペンションは、マルチリンクではなくトーションビームとなる。
コストを抑えつつ巧妙にポップな雰囲気
車内のデザインも悪くない。ドアハンドルは握りやすく、ダッシュボードやドアの内張りには、ボディと同色のアクセント。センターコンソールの小物入れにも、鮮やかな色のマットが敷かれる。
デザイナーは、「小さな見た目で広い車内」をコンセプトに掲げたという。大きなガラスエリアと、巧妙な造形でそれを叶えている。

ルノー・トゥインゴ E-テック・エレクトリック(欧州仕様)
エアコンの送風口は、横に長い楕円形。製造過程でプレスされる天井の内張りには、トゥインゴの専用フォントがエンボスで散りばめられている。硬いままのプラスチックは多いが、コストを抑えつつ、巧妙にポップな雰囲気が生み出されている。
エアコンのダイヤルや、パワーウインドウのスイッチなどは従来どおり。ステアリングホイールとセンターコンソールにも、物理ボタン。実に操作しやすい。ダッシュボード中央には、シンプルなタッチモニターが据えられる。
乗員優先か荷物優先かを選べるリアシート
メーター用モニターの表示は大胆で、視認性は良い。回生ブレーキ用のパドルが備わり、左側を弾くと強くなり、右側で弱くなる。最も強くすれば、ワンペダルドライブも可能。最も弱くすれば、スルスルと惰性走行できる。
ステアリングホイールの右側奥には、シフトセレクターとワイパーのレバーに加えて、オーディオの操作レバーも突き出ている。ちょっと混雑気味で、うっかり違うレバーを触れてしまいそう。

ルノー・トゥインゴ E-テック・エレクトリック(欧州仕様)
後席は2名がけだが、前後に170mmスライドでき、乗員空間を優先するか荷室を優先するか選べる。更に、荷室の床面は半々で分割して上げ下げでき、その下には50Lぶんの収納もある。荷室容量は360Lだが、背もたれを倒せば1010Lまで拡大できるそうだ。
気になる走りの印象とスペックは、ルノー・トゥインゴ E-テック(2)にて。
