会見の冒頭で謝罪する東亜建設工業とJFEスチールの幹部ら=14日、東京都新宿区

 川崎市川崎区扇島のJFEスチール東日本製鉄所で解体中の大型クレーンから5人が転落して4人が死傷、1人が行方不明になっている事故で、JFEと工事の元請け会社東亜建設工業は14日、事故後初となる会見を東京都内で開いた。東亜は、30メートル余りの高さにある重りの上に重機を載せて内部のコンクリートを砕き、軽量化した上で取り外す工法を採用したのは、同社として初めてだったと明らかにした。

 会見にはJFEから2人、東亜から4人の役員らが出席した。東亜は解体工法を決定した経緯について、1次下請け会社のベステラからの提案だったと説明。クレーン全体を持ち上げて海上に運ぶ選択肢もあったとしたが、バランスを保てず落下するリスクなどを考慮し、「安全性や確実性を総合的に判断して今回の工法を選んだ」と述べた。工事の金額や工期の短さは判断に大きく影響していないとも強調した。

 東亜によると、事故が起きたクレーンは全長が104メートルあり、船荷を陸揚げするバケット部分の反対側に円柱状の重り(直径6メートル、長さ9メートル)が取り付けられている構造。今回の解体工事では、バケット部分と重りのバランスを取りながらそれぞれ軽量化し取り外す予定で、事故当時はもともと500トンあった重りが約400トンになっていた。