力石政法 ヌニェス戦以来一戦で最終8回終了間際のKO勝ち 世界再挑戦へ「チャンスものにしてスターに」
◇プロボクシング60・0キロ契約8回戦 力石政法(大橋)《KO8回3分9秒》リト・バデナス(フィリピン)(2026年4月13日 東京・後楽園ホール)
IBF世界スーパーフェザー級9位・力石政法(31=大橋)がWBOアジア・パシフィック同級11位リト・パデナス(25=フィリピン)に8回KO勝ちし、約11カ月ぶりの再起に成功した。
初回から鋭い右ジャブで主導権を握りながらも、3回には右ストレートを被弾しひやりとする場面も。それでも徐々にボディーへの攻勢を強めると、最終8回の終了間際に左ボディーアッパーを見舞うと、苦悶(くもん)の表情を浮かべる相手に10カウントを聞かせた。7連続KO勝利中でタフな難敵を最終ラウンドの最後の最後に倒し切った力石は「序盤に倒すのはあれなんで、最後の1秒にとっておきました」とおどけながらも「内容的には全然満足いかない。自分の弱さが出た」と相手のパンチを見過ぎたことで被弾が多くなったことを悔やんだ。
昨年5月、IBF世界同級王座決定戦で同級1位だったエドアルド・ヌニェス(メキシコ)に0―3の判定負け。世界初挑戦で世界王座奪取を逃していた。ヌニェス戦後には慢性的に痛めていた左肩の修復手術も行い「何事もうまくいって全てが絶好調だった。僕が弱かっただけ。実戦が足りなかったのかな」と唇を噛んだ。
自身が敗れたヌニェスは2月にWBO王者エマヌエル・ナバレッテ(31=メキシコ)に11回TKO負けし王座から陥落。「ナバレッテつええなと思った。世界は広い。まじでこの階級は。気持ちや根性でなんとかなるような階級でもない」と中量級で戦う難しさを口にしながら「組まれた試合を一個一個勝ち上がって、10回に1、2回でも勝てる可能性がつくれるように練習して、わずかな当たりを引けるように頑張りたい」と世界再挑戦への思いを強くした。
「僕は何回も防衛するような名チャンピオンになれるような選手もでもないことは分かっている。途中ボロボロでも最後に勝てば勝ち。9回負けたとしても1回のチャンスをものにしてスターになりたい」と力強く話した。
なお同興行のメインイベントのIBF世界ライトフライ級タイトルマッチでは王者タノンサック・シムシー(25=タイ)が同級1位セルジオ・メンドーサ・コルドバ(メキシコ)に2回2分32秒KO勝ちで初防衛に成功した。
