Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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アメリカのトランプ大統領はホルムズ海峡でのタンカーの通航をめぐるイランの対応を批判しています。現地時間の9日、自身のSNSでイランがホルムズ海峡で通航料を徴収することは「あってはならない」と警告。さらに「我々が結んだ合意とは異なる」と批判しました。

トランプ氏は、ホルムズ海峡の開放を停戦合意の条件としていることから、イランが合意に違反しているとの認識を示したものです。

一方、イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師は9日、新たな声明を発表し「ホルムズ海峡の管理を新たな段階に進める」と述べました。具体的な措置については言及していませんが、ホルムズ海峡の管理を強めていく考えを示したとみられます。

こうした中、ロイター通信は9日、トランプ氏がNATO=北大西洋条約機構に対し、ホルムズ海峡の安全確保に向けた支援計画を数日以内に示すよう求めたと報じました。8日にトランプ氏と会談したNATOのルッテ事務総長がヨーロッパ各国にトランプ氏の要求を伝えたということです。

一方でイスラエル軍は9日も、レバノンへの攻撃を続けていています。地元当局によりますと、先月2日以降の死者数は1800人以上にのぼっています。

こうした中、トランプ大統領は9日、NBCの取材に対し、イスラエルのネタニヤフ首相にレバノンへの攻撃を自制するよう求めたことを明らかにし、「ネタニヤフ氏は控えめにするつもりだ」と述べました。

またネタニヤフ首相は9日、レバノンから何度も要請があったとし、「8日の閣議でレバノンとの直接交渉をできるだけ早く始めるよう指示した」と述べました。

交渉では、レバノンの親イラン組織ヒズボラの武装解除などに焦点を当てるとしています。

アメリカ国務省関係者によると、イスラエルとレバノンの協議は、来週ワシントンで開催される予定だということです。

トランプ大統領は、11日から予定されているイランとの交渉について「非常に楽観的だ」と述べる一方、「合意に至らなければ、非常に痛ましい事態になるだろう」と圧力をかけています。

こうした中、高市総理大臣は、5月上旬に石油の国家備蓄20日分を追加放出する方針を明らかにしました。

( 高市首相)
「原油の安定供給に万全を期すため、5月上旬以降、第2弾の国家備蓄の放出として約20日分を放出します」

政府は、官民あわせておよそ8か月分ある石油備蓄の内、3月から国家備蓄30日分の放出を開始しています。

これに追加して5月上旬以降、国家備蓄から20日分程度を放出する方針です。

政府によりますと、ホルムズ海峡以外の代替ルートからの調達を拡大した結果、2回目の放出量を絞り込めたということです。

また3月から行っている民間企業に義務づけられた備蓄量の引き下げ措置についても、さらに1か月間延長するということです。

このほか、高市首相は「直接販売の仕組みを使って燃料油供給の目詰まりを早期に解消してください」と閣僚に指示しました。
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【スタジオ】
(徳増ないるアナウンサー)
さてまず先行きが不透明なイランをめぐる情勢ですが
若狭さん停戦合意後も一筋縄ではいかない状況が続いています
どう見ていますか
(コメンテイター若狭勝 弁護士)
いわば当たり前という感じなんですけれど
国同士ですけど私の仕事の関係で言うとですね
話し合いで決めましょうかというふうになって
スタートに立ったとしてもその後、ああでもない、こうでもないと言って時間がかかるというのは同じだから国であったとしても
我々の市民生活の間の問題も同じようなことですし
もともと合意がこれですんなり行くようだったら進むようだったらここまでに至らないわけだですし、
みんな思惑があるので少しでも有利な方向で決めようと思うと
こんな一筋縄ではいかないというのがむしろ自然な事だと思います
(徳増アナウンサー)
そして津川さんここへ来てイスラエルとレバノンの間でも
直接交渉が始まる見通しなんですがこの動きについては?
(コメンテーター津川祥吾 元衆院議員)
レバノンに対してもこれまでイスラエルずいぶん攻撃をしてきましたけども、定戦合意後もで、むしろ攻撃を過激にしているという状況でしたよね
このヒズブラというレバノンの中の一つの武装組織ですけども
ここを中心に攻撃をしているという状況ではありましたけども
大変多くの犠牲者も出ているところです
レバノンってイスラエルの北側に国境を接しているんですけども
直接ここがないんですね
ですから直接の交渉ってなかなか難しいんですけども
ぜひこの交渉が少しでも前向きに進むことを期待したいなと思いますね
(徳増アナウンサー)
そうですね。そして若狭さん
イランはホルムズ海峡を解放する代わりに
通航料を徴収しようという動きを見せているんですが
これについては?
(コメンテイター若狭勝 弁護士)
非常に大きなポイントなんですが
これはあってはならない通航料をもらうというのは。
ただトランプ大統領が多分その辺で
イランとの決着を一つの材料にする可能性がある
日本に対して当初に比べて相当日本が
これだけホルムズ海峡を通過することによって
メリットを受けているのだから、もっと負担しようとか、
日本はダメだとかいうふうに盛んに言い出していることは
背景としてはやっぱりイランとの間で落としどころとして
ホルムズ海峡の通航料を、何らかの形で決着の一つの筋道にしようというふうに思っている可能性がトランプ大統領の方にあるんじゃないかと私は見ています。
(徳増ないるアナウンサー)
停戦合意からい一転、条件をめぐっての綱引きが続く
アメリカとイランです
私たちの生活に関わる原油価格にも直結する問題ですので
来週からの交渉の行方を引き続き注視していきます。