今冬にスウェーデンからドイツへステップアップした小杉。(C)Getty Images

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 ほぼ海外組で構成された森保ジャパンは、北中米ワールドカップを前にブラジル、イングランドを撃破するなど、好調を維持している。ただ一方で、欧州でプレーするサムライ戦士たちの中には、出場機会を確保できていない選手もいる。

 今冬にスウェーデンのユールゴーデンから、アイントラハト・フランクフルトに移籍した小杉啓太はその1人だ。20歳の左SBは、ブンデスリーガへステップアップしたものの、未だ新天地デビューを果たせていない。

 直近ではベンチ外が続くなか、ドイツ版の『90min』は「アイントラハトの忘れられた冬の補強選手」と題した記事を掲載。「コスギの加入は十分に理に適ったものだった。比較的安価で獲得できた上、ナタニエル・ブラウンの夏の退団を見越し、先手を打ったものだと思われるからだ」などと説明しつつ、アルベルト・リエラ監督下での現状を次のように伝えた。

「コスギはトレーニングにおける勤勉さと献身的な姿勢で、首脳陣に好印象を与えている。ただ、リエラだけは例外だ。このスペイン人指揮官の下で、コスギは直近5試合連続で試合登録メンバーにすら入っていない。

 コスギにはフランクフルトでブレイクする時間はまだ残されている。彼の契約は2031年夏まで有効だ。しかし、もしリエラ体制下での状況が夏以降も変わらず、ブラウンが退団したとしても改善されなければ、早期退団は避けられないだろう」
 
 この報道には韓国メディアも鋭く反応した。『Four Four Two』は「夢のブンデスリーガ入り、現実は『4か月間出場ゼロ』」と見出しを打ち、「日本が誇る次世代の左サイドバック」に関して、こう記している。

「あらゆる面で適切な補強という評価だったが、コスギは4か月間も試合に出ていない。1月中旬にディノ・トップメラー体制が終わり、アルベルト・リエラがフランクフルトの指揮を執り始めてから事態は悪化した。リエラは就任当初こそ、コスギをベンチ入りさせていたが、今では完全にメンバーから外している」

 同メディアはまた、「日本は『欧州組の楽園』と呼ばれるが、失敗例も存在する」とも綴った。

 もっとも、移籍失敗のジャッジを下すのは時期尚早である。小杉と同じく左利きのSBブラウン、そしてリエラ監督の去就次第で状況は一気に変わるかもしれない。日本期待の若き逸材は、堂安律も所属するドイツの強豪で居場所を確保できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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