『ザ・ノンフィクション』出演後、自分のファンが“肥だめ”呼ばわりされ…元地下アイドルが振り返る「アイドルを辞めたきっかけ」
――もともとはファンのことを考えて活動をしていたのに、自分の活動がファンのためになっていないんじゃないかと思ってしまったんですね。
小泉りあ:そうなんです。そこで2019年に、アイドル活動を辞めようと決めました。ちょうどその頃、拠点を台湾に移してみないかという話もあり、一度大きく方針を変えようと思ったんです。それまで楽曲制作で関わってくれていた方々とバンドを組み、台湾で活動するための資金を募るクラウドファンディングを行いました。もしこれが目標に届かなければ、芸能活動そのものを辞めるつもりでした。結果的に想定以上の支援をいただき、「これで台湾で活動できる」と思った矢先に、コロナ禍になってしまったんです。
――新型コロナの影響でライブ活動は難しくなりましたよね。
小泉りあ:本当にいろんなことができなくなりました。ただ、この何もできない期間があったことで、もっと広い視野で世界を見ることができるようになったんです。ライブ活動だけじゃなく、みんなを幸せにできる方法もあるんじゃないかって考えも浮かぶようになりました。ファンの方々にとっても、ほどよい冷却期間になったようです。少し冷静になれたようで私とファンの方たちの関係性や距離感も少し落ち着いて、いざこざみたいなものはなくなりました。
――この時に結成したバンド「SOYSTORY」は活動を続けているんですね。どんなバンドなんですか?
小泉りあ:アルバムごとにコンセプトを決めて、物語の世界に連れて行くバンドを目指しています。歌詞はほとんど私が書いています。
――キヨちゃんは今も応援をしてくれていますか?
小泉りあ:応援をしてくれています。他のファンと同じようにキヨちゃんとも今は適切な距離感を持てる関係になれていると思います。
――これまでのアイドル活動を通して今後、考えていることはありますか?
小泉りあ:もともと私は、「みんなが幸せになれればいい」という思いでアイドル活動を続けてきました。今はその幸せの形も1つではないと思っています。現在は結婚相談所で仲人をしていて、さまざまなかたちの幸せを提案していきたいと考えています。
◆結婚報告を聞いたファンの反応は…
――ちなみにアイドル活動をしている中で、恋愛はしていましたか?
小泉りあ:アイドルになる前から付き合っていた方はいましたが、その方と別れた後、アイドル活動中は恋愛をまったくしていませんでした。アイドル活動中は恋愛をしたいとか、結婚がしたいとか全く思っていませんでした。ただ、この先の人生の選択肢を自分で決めたいと思い、一度婚活に向き合ってみることにしました。その結果、ご縁があり結婚しました。
――おめでとうございます! お相手はどんな方ですか?
小泉りあ:3歳上の方です。
――ファンの方へも報告はされましたか?
小泉りあ:去年の6月にファンにも伝えました。
――キヨちゃんの反応は?
小泉りあ:「なんで先に言ってくれないんだよ〜」って言っていました。ショックを受けていたみたいです。でも後日、お祝いを持ってきてくれてうれしかったです。本心まではわかりませんが、きっと祝福をしてくれていると思います。
――今後、キヨちゃんにはどんな人生を歩んでいってほしいと考えていますか。
小泉りあ:キヨちゃんに限らず、ファンの方たちには、みんな幸せでいてほしいと思っています。とにかく一度でも私を応援してくれたことを、誇りに思えるようになってほしい。そのためにも、私自身がしっかりとした道を歩んでいかなければいけないと感じています。
<取材・文/海老原一哉>
【海老原一哉】
1980年生まれ。ライター。元夕刊紙記者。週刊誌での人物インタビューなどを中心にカルチャー、芸能、スポーツなど幅広い分野を取材。ジャンルを超えて「異端」とされる人物、テーマを追いかけている。
