【将棋】新年初タイトル戦・王将戦七番勝負第1局…藤井六冠と永瀬九段の対局の一方「おやつ」も注目(静岡・掛川市)
将棋の藤井聡太六冠が、12日まで静岡・掛川市で新年最初のタイトル戦「王将戦」七番勝負の第1局に臨みました。対局に注目が集まる中、毎回対局以外にも注目される「おやつ」、今回、選ばれたのは?
1月11日、会場の掛川城の二の丸茶室に姿を見せたのは藤井六冠。5連覇を目指し、新年最初のタイトル戦に臨みました。対するは、挑戦者の永瀬拓矢九段。2025年も挑みましたが、タイトル獲得とはならずことしこそ奪取を目指します。記録更新か、それともリベンジか。注目が集まる戦い。
その勝敗と同様に、毎回、開催地で注目が集まるのが、おやつ。2025年、掛川市の対局で初日に藤井六冠が選んだおやつは「よこすかしろ羊羹」でしたが…、選ばれたことが発表されると、わずか30分後には販売店に行列ができ数時間で完売する大反響に。
そして、2026年、藤井六冠が新年最初のおやつに選んだのは…。一口サイズの大きさにあんこがぎっしり詰まったこの最中。創業約130年の老舗和菓子店の「桂花園」で販売されている「小夜乃梅 抹茶小最中」です。発表から30分後にお店を訪ねると…。すでに将棋ファンの姿が。
(兵庫から来た人)
「すごくうれしいです。なかったらどうしようかと思っていた。藤井六冠のファンがたくさんいらしているんだろうなと思って、でも、たくさん用意してくださっているみたいなので」
(掛川市民)
「(選ばれて)うれしいですね、掛川市民としても。抹茶最中は初めて。家で楽しんでみたいと思う」
この反響には、店の人も…。
(桂花園 中村 祐樹さん)
「急にお客さん増えたなと思って、そうしたら選ばれたということで大変驚いています。まさか選ばれるとも思っていなかったですし、しかも両棋士からでとてもびっくりした」
実は挑戦者の永瀬九段も。新年最初のおやつに選んだのです。このため、ファンが殺到し、普段は1日あたり約4000個作っていましたが、この日は、その2倍の約8000個を作って対応したといいます。
(桂花園 中村 祐樹さん)
「桂花園の最中は、皮からあんこまで、すべて自家製なので、最中の皮まで自分の店で作っているところはとても珍しいと思いますので、そういったところを楽しんでいただけたらなと思います」
甘い最中を食べて集中した初日の対局は、永瀬九段が69手目を封じて終了。
一夜明けた12日、封じ手が開封され対局が再開されました。
そして、2日目に藤井六冠がおやつに選んだのが…洋菓子店「nanan」の「深蒸し茶のスコーン」です。地元の深蒸し茶とあんこを使用し、クリームチーズがアクセントとなっています。12日は店が休みで、仕込みの作業をしていた店主は…。
(nanan 田中 奈奈さん)
「うれしいです。選ばれると思っていなかったので“2回目”選ばれてうれしいです」
なんとこの店、1年前の王将戦でも、藤井六冠がこの店のケーキを選び、2年連続で選ばれたのです。それだけにこんな読みも…。
(nanan 田中 奈奈さん)
「藤井六冠の好みはなんとなく分かるような気がするんだけど、永瀬九段の好みは難しいなと。これを食べて気持ち良くなって勝てたらいいなっていう思いもきっとあると思う。慎重に選んでるとは思うので余計うれしいです」
そんな永瀬九段が選んだのは…この「完熟メロンまんじゅう」。クラウンメロンの果汁入りあんを使い、しっとりとした口当たりと甘さが特徴の一品です。
おやつは、1日に2回、計4回ありましたが、永瀬九段はそのうち3回選ぶほど。
店を訪れると…。
(掛川市民)
「永瀬さんが3回注文したと聞いて、これは食べなきゃと。1回でも気になる店だった。2日連続と聞いて、これはいかなきゃと思った。(店に来たのは)初めて。いいきっかけでした」
Q.地元の店に注目集まることは?
「うれしいですね。見たら来ようと思う。ほかの人にも来てもらいたい。おやつ全部巡りたいと思っている、お茶と飲んだらおいしいそうだな」
さらに、取材中にも…。
(長栄堂 相沢 保志さん)
「お菓子の長栄堂です。また注文ですか、藤井さんですか今度は」
Q.今の電話は?
「午後の二日目のおやつの電話。今回は藤井さんが注文してくれた。ほんとうにうれしい限りです」
永瀬九段の注文に続き、藤井六冠も対局2日目の午後のおやつに「完熟メロンまんじゅう」を選んだのです。直後には藤井さんのファンもさっそく店を訪れていました。
(藤井 六冠のファン)
「勝負おやつはすべておいしいので楽しみにしてます。いいお土産になりました。これで(藤井さんが)勝ってくれたら最高。地域の人も力を入れている。おいしいものを食べて楽しませていただいている」
店で用意していた150個は、あっという間に売り切れに。1日150個売れるのは過去最高だということです。
(長栄堂 相沢 保志さん)
「ここまで反響があるとは思っていなかった、とてもうれしい。(電話が鳴った時は)九段が4回目も食べてくれるのかなと思っていたら、今度は藤井さんが食べてくれるということでびっくりした。できる限りの人に食べてもらいたい。朝から頑張って作っていきたい。新規の方や気になっていて来たという人、そういうお客さんが増えたらうれしい。菓子業界、飲食業界には影響がある。これからも続いてほしい」
両者同じおやつを食べての臨んだ2日間にわたる対局。藤井六冠は、永瀬九段に主導権を握られるも終盤まで熱戦に。
そして、12日午後7時半すぎ、
(藤井 聡太 六冠)
「まいりました」
137手までで、藤井六冠が投了。永瀬九段に軍配があがりました。
(永瀬 拓矢 九段)
「7番勝負で初戦勝てたのは初めてなので、引き続き頑張りたいと思います」
(藤井 聡太 六冠)
「本局は苦しい時間が長い勝負になってしまったので、熱戦が出来るように頑張りたい」
先に4勝するとタイトル獲得となる王将戦、第2局は1月24日と25日に京都市の伏見稲荷大社で行われます。
