YouTubeチャンネルにて、実業家・マイキー佐野氏が「NVIDIAのライバルが大躍進。時価総額1兆円を実現するために動きまくっているアノ企業について解説」と題した動画を公開した。生成AIブームを牽引する半導体の主役NVIDIAと、急浮上するAMDの動向、そして株価の反応を多角的に読み解いた内容だ。

冒頭、佐野氏は「NVIDIAが最先端のものを出してくるんですけど、これが「Vera Rubin」って言われるやつなんですよ。そこに対抗してくるこのMI450ってやつなんですね」と切り出し、次世代GPUの正面衝突を示したうえで、OpenAIとの大型契約を材料にAMD株が一時20~24%急騰した事実に注目する。OpenAIは調達先の分散を狙い、NVIDIA約10GWに対してAMDからは6GW規模の調達計画を示した。規模差で劣るAMDにとっては相対的インパクトが大きく、市場は将来の成長シナリオを一気に織り込んだ。

契約の設計も対照的だ。NVIDIAはOpenAIへ資金を投じつつ株式を取得し、製品独占を強制せず協業の影響力を高める。一方でAMDは売上と株価上昇にフォーカスし、見返りとして株式を求めない構えだ。条件達成時にOpenAIがAMD株を最大1億6,000万株取得できる権利が付くなど、値幅と時価総額拡大を明確に狙う設計である。タイトルにもある「時価総額1兆円」を射程に入れた動きとして読み取れる。

製品面では、NVIDIAの次世代「Vera Rubin」が現行最強クラスからさらに大幅な性能向上と目されるのに対し、AMDはMI450で正面から競り合う。鍵はラックスケールシステムだ。複数GPUと周辺コンポーネントを束ね、既存のデータセンターラックに収めてAIスパコンを実質構成する発想で、導入現場の現実に合わせて普及を押し上げる狙いがある。過去、サーバー領域でIntelからシェアを奪ったように、TSMCとの連携を軸に現実解で攻めるのがAMDの勝ち筋だと佐野氏はみる。リサ・スー氏の見立てとしては、今回の提携を起点にデータセンター関連売上を数十億~数百億ドル規模へ押し上げ、数年間で1,000億ドル超も視野に入るという強気のトーンが紹介された。

市場の反応パターンも冷徹に整理される。単独・独占に近い契約の先出しは短期リターンが大きく、順次発表はスピルオーバーで株価の変動が跳ねやすい。同時発表は過度な変動を抑えやすい--実証研究と事例がその傾向を裏付ける。要は「先出しか後出しか」ではなく、契約の排他性・継続性・サプライズの3点で勝敗が決まるという話だ。

チャンネル情報

マイキー佐野です経済・金融・投資・経営・最新の研究やニュースなど様々なテーマについて、ズバズバ切り込んで話していきます~2021年より最新の学術理論、経営学、経済学、社会学を紹介するYouTube「マイキーの非道徳な社会学」を開始現在はアカデミズム関係者・経営者・投資家・学生が参加するビジネススクールも運営