WBC1次ラウンド、日本に敗れた韓国ベンチ【写真:ロイター】

写真拡大

「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンド

 野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表・侍ジャパンは10日、1次ラウンド第2戦で韓国戦(東京D)に13-4で大勝し、開幕2連勝。一方、逆転負けで2連敗となった韓国は、1次ラウンドで敗退危機となった。韓国メディアは「『宿命のライバル』と言うには近頃の成績が芳しくない」と、実力差を見せつけられた代表チームに辛辣だった。

 韓国紙「スポーツ朝鮮」は「『AGを除けば日韓戦は6連敗』宿命のライバルと言えるのか?」との見出しで記事を掲載。「日本との戦力の違いを認めなくてはならないのだろうか。『宿命のライバル』と言うには近頃の成績が芳しくない」とかつて凌ぎを削った両国の力関係について記した。

 韓国は3回にダルビッシュから2ランを放つなど3点を先取。幸先良い展開だったが、その裏に4点を奪われてあっさり逆転を許すと、10人の投手が合わせて13失点。あわやコールド負けかという大敗を喫し、2連敗で1次リーグ突破が厳しくなった。

 記事では「(日本がアマチュア選手を派遣した)アジア大会を除けば、最後の日韓戦の勝利は2015年プレミア12の決勝戦だ。当時、韓国は予選開幕戦で日本に0-5で完敗したが、決勝で日本と再び対戦し、4対3でドラマチックな勝利を収め優勝を果たした」と日韓戦最後の勝利を回顧し、こう続けた。

「しかし、それ以来6年間勝利がない。2017年APBC(アジアプロ野球チャンピオンシップ)で予選7-8の敗北に続き、決勝で再び日本と対戦し、0-7で完敗した痛い思い出があり、2019年プレミア12でも日本と2回対戦し、2回とも敗れた」

「宿命のライバル」と意識も「最近の成績は悲惨だ」

 韓国は2021年の東京五輪準決勝でも2-5で日本に敗れており、3位決定戦にも敗れてメダルを逃している。同紙は「そして6年ぶりに再び開かれたWBCで日本と対戦し、くしくも、再び完敗を喫した韓国は、国際大会での日韓戦6連敗、WBCを基準にしても2009年の第2ラウンド対決以後、3連敗の沼に陥った」と辛辣だった。

 記事では「歴史的関係が深い、韓国と日本はスポーツ対決でも常に『宿命のライバル』と呼んでいる。特に両国で人気の高い野球の日韓戦は、さらに国民の関心を集める。過去のWBC日韓戦、オリンピック日韓戦での痛快な勝利がKBOリーグ全体の人気を復興させるほどだった」と、韓国側にとって日韓戦は大きな意味を持つことを紹介した。

 そのうえで「しかし、最近の成績はスコアが示しているように悲惨だ。日韓戦は単なる1勝、1敗とは別に、いつも熾烈だと言われるが、今回のWBCではそのような緊張感さえ序盤に崩れてしまった」と直近は日本にやられっぱなしであることに落胆。「韓国は2009年WBC第1ラウンドの日韓戦で2-14コールド負け後、最も大きな点差で屈辱的な敗北を喫した」と、今回の大敗が記録的なものであることも伝えていた。

(THE ANSWER編集部)