様々な地域で発生するゲリラ豪雨。事前に予報することが難しく、いつどこで発生するのか分かりにくい、危険で厄介な自然災害です。

大雨によって冠水した道路を走行するとエンジン内に水が侵入し、エンジンが止まってしまう可能性があります。最悪の場合、脱出できなくなる危険も。

ゲリラ豪雨の発生を予想することは難しいですが、冠水しやすい道路を事前に知っておけば、大雨による被害を避けることができるかもしれません。

アンダーパスや窪地の駐車場などは要注意

冠水しやすい場所として取り上げられるのが「アンダーパス」です。アンダーパスとは、道路や鉄道が立体交差になっていて、掘り下げられている道路のことを言います。

このような道路は掘り下げられているため、水がたまりやすくなります。もちろん、水を排出する構造で設計されていますが、排出可能な水量を上回る水が流れ込めば、冠水してしまうのです。

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周辺の道路よりも低くなった窪地にある駐車場も冠水しやすい場所のひとつです。

以前、某ディスカウントストアの駐車場に車を停めていたところ、突然の大雨で駐車場が冠水してしまい車に乗り込めなくなった経験があります。周囲の道路よりもかなり低い場所で、なおかつ坂道のような傾斜が付いていたため、場所によっては1m近い水たまりができていました。

道路には水を排出する側溝などが設けられており、少しの雨では冠水しないことがほとんどです。しかし、駐車場によっては、水を排出しにくい構造になっている場合があります。

そのため、ゲリラ豪雨などの大雨に見舞われると、冠水してしまうことがあります。車が浸かってしまうほどの水たまりにはなりませんが、タイヤの半分以上まで、成人男性の膝下ほどの水がたまってしまうこともあります。

■工事途中の道路の水たまりが渋滞を引き起こすことも

工事途中の道路も注意が必要です。かつて筆者が遭遇したのは、工事途中の道路にできた巨大な水たまりです。

鉄板などが敷かれていただけではなく、側溝に数十メートルにわたってビニールシートが覆い被せられていました。排水ができず、深さの分からない水たまりができていました。

ほとんどの車がそのまま直進することができず、反対車線に大きくはみ出さないと前進できない状態で、かなりの渋滞が発生していました。工事途中ということもあり、水たまりの深さがまったく把握できず、陥没しているのではとさえ思ったほどです。

ここで例に挙げた場所以外にも、冠水しやすい道路は多く存在しますので、どのような場所が冠水しやすいのかを知っておくことはとても重要です。

冠水しやすいアンダーパスは都内だけでも130箇所

国土交通省 関東地方整備局では、関東地域の異常な集中豪雨時に冠水する可能性があるアンダーパス部における事故防止を目的に「道路冠水注意箇所マップ」を公表しています。

このマップによると、令和元年7月1日時点で、東京都では135箇所、神奈川県では118箇所、埼玉県では258箇所の危険箇所が掲載されています。都内だけでも130箇所以上の冠水しやすい場所が存在しているのです。

こうしたマップを確認して、普段から通行する道路は冠水しやすいのか把握しておくことが重要でしょう。

アンダーパスのイメージ
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また、冠水の危険がある道路には、その直前に注意を促す標識などが立てられていることがあります。そうした標識を見かけたら、速度を落としたり、ライトを付けたりして、アンダーパス内の状況を確認しながら通行してください。

標識がなくても、雨天時にアンダーパスを通るときは、慎重に走行することが大切です。